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■高知県四万十市で41度、国内の最高気温を更新 熱中症、全国で851人搬送4人死亡 [健康ダイジェスト]

 日本列島は12日も太平洋高気圧に覆われ、関東地方から九州地方にかけて猛暑が続きました。高知県四万十市では午後1時42分に、国内の観測史上最高の41・0度を記録し、6年前の2007年8月16日に埼玉県熊谷市と岐阜県多治見市で観測された40・9度を上回り、国内の最も高い気温の記録を更新しました。
 四万十市が40度を超えるのは3日連続で、同じ地点としては全国で初めてでした。
 気象庁によると、四万十市を始め、奈良県十津川村で39・4度、長野県飯田市で39・1度、高知県梼原(ゆすはら)町で38・7度など13地点で、その地点の観測史上1位の暑さになりました。
 ほかにも大阪府豊中市、静岡県浜松市、岐阜県多治見市、甲府市などで39度を超えました。最高気温が35度以上の猛暑日となったのは、午後4時10分までに全国927地点のうち243地点に上りました。
 記録的な暑さのピークは14日ごろまでとみていますが、その後も西日本を中心に35度以上になる日が続く見込み。
 41・0度を記録した四万十市の西土佐地区は、愛媛県境に近い山あいにあります。高知地方気象台によると、同地区の標高は70メートルほどと低く、周りは山に囲まれています。海からの南風が届かないため空気がよどみやすく、ここに強い日差しが加わると気温が上昇します。
 さらに今夏は、太平洋からの暖気が西回りで日本列島に流れ込む傾向にあります。入り口に当たる高知県西部の四万十市で、西からの風が、山を越える際に温度を上げながら吹き下ろす「フェーン現象」に似た状況になったことも考えられるといいます。
 全国各地の消防や警察にマスコミが取材して午後5時現在でまとめたところ、熱中症とみられる症状で、全国46の都道府県で少なくとも851人が病院に搬送され、うち4人が死亡、1人が意識不明の重体となっています。
 神奈川県相模原市では、午前10時半すぎ、グラウンドで練習をしていた地元の中学生の硬式野球チームのおよそ40人のうち7人が、相次いで手足のしびれなど熱中症とみられる症状を訴え、救急車で病院に運ばれました。いずれも意識ははっきりしていて、症状は軽いということです。
 愛知県知立市では午後2時すぎ、65歳の男性が気分が悪そうにしていたため、家族の通報で病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。千葉県茂原市でも、水田で64歳の男性が倒れているのが見付かり、熱中症の疑いで病院に運ばれましたが、死亡したということです。
 また、那覇市では午前10時半すぎ、同居している娘から消防に、「自宅のベッドで寝ている71歳の母親が起きない」と通報がありました。母親は搬送先の病院で死亡が確認され、医師から熱中症の疑いがあると診断されたということです。福島県鏡石町では12日未明、80歳代の男性が熱中症とみられる症状で倒れ、死亡したということです。
 このほか、京都府京田辺市の同志社大キャンパスで午後3時5分ごろ、建物のエアコンの修繕作業中だった兵庫県伊丹市の41歳の会社員が倒れ、病院に運ばれた後、死亡が確認されました。作業をしていた天井裏の暑さが原因で熱中症になった可能性もあるとみて、田辺署が死因を調べています。
 都道府県別では、千葉県で73人、神奈川県で64人、埼玉県で59人、東京都で52人、愛知県で49人、大阪府で48人などが病院に搬送されました。

 2013年8月12日(月)




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