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■米FDA、遺伝子解析中止を警告 誤判定でリスク [健康ダイジェスト]

 米食品医薬品局(FDA)は26日までに、個人向け遺伝子解析の米国最大手「23アンドミー」(本社・カリフォルニア州)に対して、糖尿病など約120の病気のリスクを判定する遺伝子解析サービスを中止するよう警告したことを明らかにしました。
 世界で50カ国以上、日本人を含め40万人以上が利用していますが、判定結果に誤りがあった場合、不適切な治療を受けるなど利用者に不利益があると判断しました。
 FDAは22日付で警告書を送付し、「臨床的な検証データが提出されていない」と指摘した上で、承認まで直ちに中止するよう求めました。乳がんを例に挙げ、リスクの判定が間違っていれば、必要のない手術を受けたり、本来のリスクが見過ごされたりする心配があると警告しました。
 23アンドミーは、「懸念に応えるよう最善を尽くす」とのコメントを出しました。
 同社はIT大手グーグルの共同設立者らが出資して、2007年以降、一般の人から唾液を入れた遺伝子検査キットを送ってもらい、唾液に含まれるDNA配列のわずかな違い(SNP)を分析し、糖尿病や乳がん、心臓病、アルツハイマー病など約120の病気のほか、目の色や筋肉のタイプなど計250項目を判定しています。直接オンラインで申し込め、99ドルで利用可能。
 同社は9月、この技術を応用して、「青い目で足が速く、乳がんになるリスクが低い」といった親が望む特徴の赤ちゃんを作るデザイナーベビーにつながる手法で特許を取得し、各国の研究者が「倫理的に問題」などと批判していました。
 遺伝子解析についても、病気の予防につながるとの期待がある一方、検査方法の信頼性や医師を介さない販売方法を疑問視する声も出ていました。

 2013年11月28日(木)

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