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■「しずく形」人工乳房も保険対象 乳房再建の選択肢広がる [健康ダイジェスト]

 米国系医薬品メーカーのアラガン・ジャパン(東京都渋谷区)は2日、乳がんの全摘出手術後に入れる「しずく形」の人工乳房が公的医療保険の対象になったと発表しました。
 今年7月に「丸形」が認められましたが、患者や医療現場から、中身のシリコーンが柔らかいため形が不自然になりやすく、漏れやすい欠点が指摘され、より自然で、自費診療でも広く使われるしずく形の早期承認を求める声が上がっていました。
 保険適用されたのは、アラガン社のしずく形人工乳房「ナトレル410ブレスト・インプラント」。実際の乳房に近い下膨れの形を作りやすく、中身のシリコーンの弾力も増しているため漏れにくくなっています。価格は丸形と同じ6万9400円。
 同社によると、日本で乳がんと診断される人は年約6万人で、うち2万人が全摘出手術を受けます。保険が利用できると、患者は原則3割の自己負担で済み、支払う医療費の上限を設けた高額医療費制度も利用できます。
 7月に丸形が初めて保険適用されるまで、人工乳房を使った再建手術は全額自費で、公的医療保険が適用されていたのは背中や腹部の筋肉や脂肪など、自分の体の他の部分(自家組織)を移植する方法だけでした。
 しずく形人工乳房は来年1月8日から販売されますが、手術も含めて100万円程度だった費用負担は、5分の1程度になります。
 患者負担が大幅に軽減されるとともに、乳房の全摘出で受ける喪失感を補う選択肢の一つが、多くの女性に開かれたこととなります。

 2013年12月2日(月)

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