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■飲酒が原因で年間330万人が死亡 WHO、対策促進を呼び掛け [健康ダイジェスト]

 世界保健機関(WHO)は12日、飲酒が原因の病気や事故による死者が2012年に世界で約330万人に上ったとの報告書を発表しました。
 その数は後天性免疫不全症候群(AIDS、エイズ)や結核、暴力による死者を上回っているとして、WHOはアルコール消費量が増加傾向にあると警告し、規制などの対策を促進させるよう各国に呼び掛けました。
 WHOの報告書によると、酒気帯び運転や飲酒に起因する暴力・虐待に加え、多数の病気・障害を含めれば、世界の年間死者のうち20人に1人がアルコールが原因で死亡しているといいます。
 WHOのメンタルヘルス・物質乱用部門を率いるシェカール・サクセナ氏は、「これは言い換えれば、(アルコールにより)10秒に1人が亡くなっている計算になる」と指摘しています。
 飲酒が原因の死者約330万人は、世界全体の死者の5・9パーセントに相当し、男性では7・6パーセント、女性で4パーセントに相当するといいます。ちなみに、エイズによる死者は2・8パーセント、結核は1・7パーセント、暴力は0・9パーセントとなっています。
 さらに、飲酒は肝硬変やがんといった健康被害200種類以上にも関係しています。また、過度の飲酒により、エイズや結核を引き起こすヒト免疫不全ウイルス(HIV)、肺炎といった感染症にもかかりやすくなるといいます。
 アルコールに起因する死者の直接的な死因で最も多かったのは、心疾患と糖尿病で、全体の約3分の1を占めました。車での衝突などアルコール関連の事故は、直接的な死因の17・1パーセントを占めていました。
 WHOの報告書によると、2010年の15歳以上の1人当たりアルコール消費量(純アルコール換算)は平均6・2リットル。ただ、15歳以上の人口の61・7パーセントがアルコール類を摂取していないことから、飲酒人口の1人当たりの消費量は平均を大幅に上回るとみられます。

 2014年5月13日(火)

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