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■北半球の二酸化炭素濃度、過去80万年で例のない水準を観測 [健康ダイジェスト]

 世界気象機関(WMO)は地球温暖化の原因となる二酸化炭素の濃度について、先月、北半球のすべての観測地点で400ppmを超えたと公表しました。
 WMOは地球温暖化の進行を監視するため、各国の気象機関による二酸化炭素濃度の観測結果をまとめていて、先月の平均濃度を公表しました。それによりますと、日本やハワイ、アメリカ、ドイツなど北半球の12の観測地点すべてで400ppmを超えていました。
 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)のシナリオによれば、今世紀末までに気温の上昇を2度以内に抑えるのは、今後、大幅な排出抑制をしなければ非常に難しい状況です。
 WMOは、「将来のために地球を守ろうとするのであればもう時間はなく、温室効果ガスの抑制のために緊急の行動が必要だ」とコメントしています。
 日本の気象庁の観測では、WMOが公表した観測地点以外でも400ppmを超えています。
 気象庁・全球大気監視調整官の小出寛さんは、「過去80万年で例のない水準だ。温暖化が進むと集中豪雨や熱波など極端な気象現象が増えるといわれているが、それ以上に何が起きるかわからず対策を急ぐ必要がある」と話しています。
 一方、気象庁は26日、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の濃度が国内3観測地点すべてで過去最高を記録したと発表しました。この15年で1割上がっており、同庁は「化石燃料の使用増加や森林伐採が続けば、温暖化がさらに進む」と危惧しています。
 発表によると、同庁が1987年から定点観測する岩手県大船渡市、南鳥島(東京都小笠原村)、与那国島(沖縄県与那国町)の2013年の年平均濃度はそれぞれ、399・6ppm(前年比2・3パーセント増)、397・5ppm(同2・6パーセント増)、399・5ppm(同2・4パーセント増)。いずれも過去最高でした。
 月平均値も先月、3地点とも400ppmを超え、過去最高でした。

 2014年5月28日(水) 

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