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■てんかん発作、心拍異常から事前検知 京大などが機器を開発 [健康ダイジェスト]

 全身がけいれんしたり、意識を失ったりする症状が出る「てんかん」患者の心拍データを日常的に測定し、発作を事前に検知する機器を京都大などのチームが開発し、臨床研究を始めたことが29日、わかりました。
 これまで脳波などから発作の兆候を読み取る研究はありましたが、患者がこうした機器を装着して行う臨床研究は、世界でも例がないといいます。
 てんかんの患者は人口10万人当たり200人から300人いるとされ、突然の発作で転んでけがをしたり、深刻な事故につながったりするケースもあります。患者の生活の質を大きく改善できる可能性があると期待されます。
 機器を開発したのは、京都大と東京医科歯科大、熊本大の共同研究チーム。東京医科歯科大の宮島美穂医師らが、てんかん患者のデータを収集し、京都大大学院情報学研究科の藤原幸一助教らが、心拍の変動から発作の兆候を読み取るプログラムを構築しました。また、熊本大大学院自然科学研究科の山川俊貴助教らが、心拍センサーなどの製作を担当しました。
 研究チームによると、てんかん発作が起きる際、自律神経の異常が心拍にも影響することがわかっており、心拍の異変を検知できれば、理論上は発作の数分から30秒ほど前に兆候をとらえることが可能といいます。
 臨床研究では、患者の体に3つのセンサーを装着して心拍データを計測。これを無線通信で分析プログラムを組み込んだ市販のタブレット端末に転送し、発作の兆候である心拍の変動を検知してアラーム音などで警告します。
 縦7センチ、横5・5センチの箱形の機器を装着したまま日常生活を送ることが可能で、機能すれば警告から発作までの間に、患者本人や周囲の人が危険回避などの対応を取ることが可能になります。タブレット端末を除くコストは、1セット数千円程度といいます。
 チームは、東京医科歯科大など2つの医療機関で倫理委員会から承認を得ており、臨床研究への協力を了承したてんかん患者に機器を装着し、検知の精度などを検証します。
 実用化までには、精度の向上といった技術的な課題のほか、薬事法による医療機器としての承認が必要となるなどの課題もあります。
 藤原助教は、「実用化には社会的な議論が不可欠だが、臨床研究では、技術的にはここまで可能になっているということを示したい」と話しています。

 2014年7月29日(火)




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