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■RSウイルス感染症、今年最多の患者数 関東など各地で拡大 [健康ダイジェスト]

 乳幼児に肺炎などを引き起こすRSウイルス感染症が、全国各地で拡大しています。国立感染症研究所によりますと、10月27日から11月2日までの1週間に全国およそ3000の小児科の医療機関で新たにRSウイルス感染症と診断された患者は、今年に入ってから最多となりました。
 特に関東地方で感染が拡大しており、患者が大幅に増えた自治体では警戒を強めています。
 11月2日までの週の全国の患者数は、前週より726人多い3423人で、今年初めて3000人を超えました。2週連続の増加で、RSウイルスの発生動向調査を始めた2003年以降の同期比では、2番目に多い患者数です。
 RSウイルス感染症は、発熱やせきなど、かぜに似た症状の出る呼吸器感染症の1つで、感染から2日から8日後に上気道炎、気管支炎、細気管支炎、肺炎などの症状が現れます。患者のほとんどは軽症ですむものの、乳幼児を中心に重症化するケースもあります。
 都道府県別の患者報告数は、東京都の286人が最も多く、以下は大阪府が224人、愛知県が176人、熊本県が164人、広島県が154人、兵庫県が139人、福岡県が138人、埼玉と神奈川県が127人、宮崎県が112人などの順となっており、全国的に患者の多い状態が続いています。
 前週比1・7倍の報告数を記録した埼玉県では、幸手保健所管内で前週に比べて3倍超の報告がありました。東京都でも前週の報告数を上回っており、八王子市や多摩小平、世田谷、荒川区、江戸川などの保健所管内で多くなりました。東京都内の年齢別では、1歳以下が全体の7割超を占めました。
 神奈川県や千葉県、群馬県、栃木県、茨城県でも、患者報告数が軒並み増加。8月中旬ごろから増加傾向となっている神奈川県は、「引き続き、発生動向に注意が必要」と指摘しています。
 RSウイルス感染症の流行は例年12月から1月にかけてピークを迎えることから今後、患者の数はさらに増える恐れがあります。
 国立感染症研究所の木村博一室長は、「生後数カ月までの乳児は気管支炎や肺炎になりやすいので家族が移らないように注意が必要だ。また70歳以上の高齢者も肺炎などを起こしやすくなる。リスクの高い人に感染を広げないために、しっかりと手洗いをしたり、せきなどの症状がある人はマスクをしたりするなど対策を徹底してほしい」と話しています。

 2014年11月12日(水)

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