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■小学生の投手、ほぼ半数が肩や肘の痛みを経験 全国規模の調査で1万人が回答 [健康ダイジェスト]

 高校野球などで投手の投げすぎによるケガへの関心が高まる中、少年野球のケガの実態を調査する全国規模のアンケート調査が初めて行われ、小学生の投手のほぼ半数が肩や肘の痛みを経験している現状が明らかになりました。
 このアンケート調査は、全日本野球協会と日本整形外科学会、運動器の10年・日本協会が共同で昨年7月から今年1月に実施し、軟式と硬式を合わせた全国539チームの1万228人(リトルリーグの中学1年生74人を含む)の選手と527人の指導者が回答しました。
 それによりますと、少年野球の投手で肩や肘の痛みを経験した選手は、49・3パーセントとほぼ半数に上りました。選手全体では、36・6パーセントが肩や肘の痛みを経験していました。ポジション別では、野手、捕手、投手、投手と捕手の兼任の順に、肩や肘の痛みを経験した割合が多くなっていました。
 捕手で肩や肘の痛みを経験した選手は、40パーセントに上り、野手の平均より14パーセント高くなっているほか、投手と捕手両方の経験がある選手では、56・4パーセントが肩や肘の痛みを経験していました。
 一方、肩や肘の痛みを感じた投手のうち、20パーセント以上が休まず投球を続けており、ケガの発見の遅れや深刻化につながる可能性があると指摘されています。さらに、1週間に100球以上投げている投手は、肩や肘の痛みを抱える割合が高まる傾向があり、指導者が投球数の制限を真剣に考える必要があるとされています。
 野球界では、大リーグのヤンキースに所属する田中将大投手や、高校時代の安樂智大投手のケガなどで、投手の肘や肩のケガへの関心が高まっています。
 会見した日本整形外科学会の高岸憲二理事は、「優秀な選手が中学生までにつぶれると高校の指導者からよく聞く。そういう選手を1人でも少なくして、長く野球を続けてもらいたい」と話しました。
 アンケート調査に協力した群馬大医学部整形外科の高岸憲二教授は、「練習の投球制限について真剣に考えるべき時期にきている」「投手と捕手の兼任は避けるべきだ」と提言しました。
 このアンケート調査は今回、回答を寄せたチームを対象にして、来年度も引き続き行われる予定です。

 2015年3月7日(土)

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