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■新薬オプジーボ、腎臓がんの一部でも保険適用へ 厚労省部会が了承 [健康ダイジェスト]

 免疫の働きを利用した新しい仕組みのがん治療薬「オプジーボ」(一般名・ニボルマブ)について、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会の部会は5日、腎臓がんの一部である腎細胞がんについても使用を認めることを了承しました。厚労省が約1カ月後、正式に承認し、保険適用が認められる見通し。
 オプジーボは、優れた効果が期待されるものの、極めて高額な新薬。現在、皮膚がんの一種の悪性黒色腫(メラノーマ)と、肺がんの一部である非小細胞肺がんが、保険適用となっています。
 新たに使用が認められたのは、切除できなかったり進行性だったりする腎細胞がんで、年間4500人程度が対象となると推計されます。適応拡大により使用患者が増えても薬価を見直す制度はなく、体重60キロの患者が1年間使うと薬剤費は年3500万円。
 医療費の自己負担分が一定額を超えた場合に軽減される「高額療養費制度」があるために、患者の負担は月9万円程度ですが、残る金額は患者が加入する医療保険と国や自治体の公費で賄われ、保険財政への影響が懸念されています。
 厚労省は、使用する医師や患者を絞り込むことで医療費抑制につなげようと、オプジーボのような新たな作用の仕組みを持つ新薬の適正使用を進める指針を策定中ですが、今回の部会には間に合いませんでした。
 部会では、「指針を見ながら審査したい」との声が出たといいます。
 販売元の小野薬品工業(大阪市中央区)は、悪性リンパ腫の一部であるホジキンリンパ腫と、頭頸(とうけい)部がんについても、厚労省にオプジーボの適応拡大を申請しています。

 2016年8月7日(日)

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