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■京大、新生児臍帯血から高品質のiPS細胞作製 研究機関に提供へ [健康ダイジェスト]

 京都大学iPS細胞研究所(山中伸弥所長)は、再生医療に役立てるため、新生児のへその緒や胎盤に含まれる臍帯血(さいたいけつ)の細胞から、拒絶反応が起きにくいiPS細胞を作って保管し、研究機関などへの提供を始めることになりました。
 成人の血液細胞から作る従来の方法に比べ、遺伝子変異が少なく、品質が高い細胞を効率よく作れると期待されています。
 体のさまざまな組織になるiPS細胞は、病気やけがで失われた体の機能を取り戻す再生医療への応用が期待され、患者本人から作れば拒絶反応が防げると考えられていますが、多くの時間と費用がかかるのが課題になっています。
 このため京都大学iPS細胞研究所は、特殊なタイプの免疫を持つ人に協力してもらい、他人に移植しても拒絶反応が起きにくいiPS細胞をあらかじめ作って保管し、研究機関などに提供する「iPS細胞ストック」という取り組みを進めています。
 この中で、iPS研究所は、東海大病院(神奈川県)の「臍帯血バンク」に白血病の治療などのために保管されていた臍帯血を家族などから同意を得た上で譲り受け、先月、iPS細胞を完成させました。
 これまでは、献血をした大人から承諾を得てiPS細胞を作っていましたが、臍帯血を使えば、紫外線などの影響による遺伝子の変異が少ない、より質の高いiPS細胞を効率よく作れると考えられています。
 iPS研究所は、臍帯血から作ったiPS細胞の提供を、今月下旬以降始めるとともに、臍帯血バンクのほか、献血や新たに骨髄バンクに登録した人にも今後、協力を呼び掛け、保管するiPS細胞を増やしていくことにしています。

 2016年8月18日(木)

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