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■国民医療費2年連続の40兆円超え 過去最高更新は高齢化で8年連続 [健康ダイジェスト]

 厚生労働省は28日、2014年度に病気やけがの治療で全国の医療機関に支払われた医療費の総額である国民医療費(確定値)が、前年度比7461億円増(1・9%増)の40兆8071億円になったと発表しました。
 前年度に続き40兆円を超え、2007年度以降8年連続で過去最高を更新。厚労省は、高齢化や医療技術の高度化などが増加の要因と分析しています。
 年齢別では、65歳未満が16兆9005億円だったのに対し、65歳以上は23兆9066億円で、全体に占める割合は前年度比0・9ポイント増の58・6%となり、過去最大でした。
 国民1人当たりでは6400円増(2・0%増)の32万1100円で、これも8年連続で過去最高を更新。
 年代別でみると、0歳から14歳が15万3000円、15歳から44歳が11万6600円、45歳から64歳が27万8300円、65歳以上が72万4400円(前年比100円減)となっています。この結果、65歳以上の国民医療費の平均は、65歳未満の平均17万9600円(前年比1900円増)と比べ、およそ4倍になっています。
 診療種類別では、医科入院15兆2641億円(全体の37・4%)、医科入院外13兆9865億円(34・3%)、薬局調剤7兆2846億円(17・9%)、歯科2兆7900億円(6・8%)。
 財源別でみると、保険料19兆8740億円(48・7%)、国と地方自治体の公費15兆8525億円(38・8%)、患者の自己負担4兆7792億円(11・7%)でした。
 疾病別でみると、高血圧症など「循環器系の疾患」が5兆8892億円で最多。がんなどの「新生物」が3兆9637億円、リウマチなど「筋骨格系と結合組織の疾患」が2兆2847億円、肺炎など「呼吸器系の疾患」が2兆1772億円でした。
 国民1人当たりの医療費を都道府県別でみると、高知県が42万1700円で最も高く、長崎県39万6600円、鹿児島県39万600円と続きました。最も低いのは埼玉県で、27万8100円でした。
 厚生労働省は、「国民医療費は高齢化に加え、医療技術の高度化などによって増え続けている。結果を分析し、医療費の適性化に向けた検討を進めていきたい」としています。
 国民医療費は、国民が1年間に保険診療の対象として使った治療費の集計値。医科、歯科の診療費に加え、薬の調剤費や訪問看護の費用、入院時の食事代や生活にかかった費用なども含まれます。保険診療外の先進医療や健康診断、予防接種などの費用は含まれません。
 国民医療費が国民所得に占める割合は、11・2%でした。

 2016年9月28日(水)

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