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■豊作で毒きのこ食中毒が多発、死亡例も 消費者庁と新潟県が注意喚起 [健康ダイジェスト]

 今年はきのこが豊作になると予想されている一方で、9月には三重県で誤って毒きのこを食べたとみられる男性が死亡していることから、消費者庁は、間違えやすい毒きのこを集めて異例の注意の呼び掛けを行いました。
 先月、三重県桑名市で食用の「クロハツ」と間違えて「ニセクロハツ」という毒きのこを食べたとみられる75歳の男性が、嘔吐や下痢などの症状を訴えて死亡しました。
 この夏は高温で雨が多く、きのこが多く発生する条件が整っているものの、毒きのこによる食中毒は、死亡したケースも含めてこの1カ月余りで全国で12件起きていることから、消費者庁は、食用のきのこと間違えやすい毒きのこを実際に集めて異例の注意の呼び掛けを行いました。
 このうち「ツキヨタケ」は、食用のヒラタケやシイタケなどと間違えやすく、昨年までの10年間に約650人が食中毒を起こしています。「ドクツルタケ」は強い毒があり、2013年には女性が死亡する事故が起きているということです。
 消費者庁の岡村和美長官は、「食用のきのこと毒きのこは専門家でも判断が付かないほど似ている場合がある。生息条件によっては色や形が異なることもあり、少しでも不安がある場合は専門家や保健所に相談してほしい」と話しています。
 一方、きのこ狩りのシーズンに入った新潟県は、急性脳症との因果関係が懸念される「スギヒラタケ」を食べないよう注意を呼び掛けています。
 かつて食用とされていたスギヒラタケは近年、食べた人が意識障害、けいれんなど急性脳症を発症したとする報告が相次いでいます。新潟県内では2003年以降、スギヒラタケを食した22人が急性脳症となり、うち6人が死亡しました。
 当初は、腎臓機能が低下している人が食べた場合に急性脳症になると考えられていましたが、腎臓に異常がない人にも、発症する事例が報告されました。因果関係は解明されていないものの、農林水産省などにより、急性脳症の原因につながるとした研究結果も出ています。
 スギヒラタケはキシメジ科のキノコで、夏から秋にかけて杉などの切り株や倒木に生えます。白色で2~6センチほどのかさが、重なり合って群生するのが特徴といいます。
 新潟県は医療機関に対し、原因不明の脳炎や脳症患者が出た場合は、最寄りの県地域振興局などに連絡するよう求めています。県健康対策課は、「安全が確認されていないキノコなので、絶対に食べないでほしい」としています。

 2018年10月4日(木)

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