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■人工透析の治療中止後に40歳代の女性死亡 東京都が公立病院を立ち入り検査 [健康ダイジェスト]

 東京都福生(ふっさ)市の公立病院で、腎臓病を患っていた40歳代の女性患者の人工透析の治療が中止され、患者が数日後に死亡したことがわかりました。病院側は医師と女性が話し合って中止を決めたとしていますが、東京都は病院を立ち入り検査し、医師と女性との話し合いの詳しい経緯を調べています。
 昨年8月、東京都福生市の公立福生病院で、腎臓病を患っていた44歳の女性の人工透析の治療が中止され、女性は数日後に死亡しました。
 病院長は取材に対し、女性は医師と複数回話し合って、透析治療を受けないことを決めたと説明しています。
 日本透析医学会のガイドラインでは、人工透析を中止するのは、回復の見込みがない終末期の患者が事前に意思を表明し、全身の状態が極めて悪くなった場合などに認められるとしています。
 東京都は6日、医療法に基づいて病院に立ち入り検査を行い、女性が治療の中止に同意した経緯や治療を中止した後、考えを変えて治療の再開を望んでいなかったかなどについて、詳しく調べることにしています。
 公立福生病院は、「東京都の調査を受けているので、結果が出るまで詳しいことはコメントできない」としています。
 人工透析の治療を専門とする医師など1万3000人余りが参加する日本透析医学会は7日、「大変に重要な案件と考えている」として調査委員会を立ち上げ、今後病院に立ち入り調査を行って関係者から事情を聴くなどして、事実関係を調べることを公表しました。
 その上で、学会の外部の専門家を含めた倫理委員会で審議し、学会としての見解を公表するということです。
 人工透析は、病気で腎臓の機能が低下した患者に対して、専用の装置を使って、血液の中の老廃物などを取り除いて血液をきれいにする治療法です。
 日本透析医学会は、5年前に人工透析を見合わせる際の条件などを定め、「提言」としてガイドラインをまとめています。それによりますと、見合わせる時は主に人工透析を行うことが患者の生命に危険を及ぼす場合や、状態が極めて悪い、いわゆる終末期の患者が人工透析の中止を希望した場合としています。
 そして、患者の体の状態が改善した場合や、患者や家族が再開を希望した場合は人工透析を再開するとしています。また、患者が人工透析を強く拒否した場合は、医療チームが治療の必要性について納得してもらうよう努力した上で、それでも患者の意思が変わらなければ尊重するとしています。

 2019年3月7日(木)

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