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■自閉症スペクトラム障害の症状、運動をすると改善 東京大がマウスで実験 [健康ダイジェスト]

 発達障害の一種の「自閉症スペクトラム障害(自閉スペクトラム症)」に似た症状が出るマウスに運動をさせると症状が改善した、とする研究成果を東京大学の研究チームがまとめ、新たな治療法の開発につなげたいとしています。
 自閉症スペクトラム障害は、脳の神経細胞同士のつなぎ目の不全が一因で起きると考えられており、主な症状として、社会的なコミュニケーションが苦手だったり、同じ行動を何度も繰り返したり、視覚や聴覚など五感が非常に敏感、あるいは鈍感だったりすることが知られています。発症者は人口50~100人に1人の割合に上り、日本では計100万人以上とみられ、男性が女性より数倍多くなっています。
 東京大学大学院の小山隆太准教授らの研究チームは、毛繕いを何度も繰り返すといった自閉症スペクトラム障害に似た症状が出るマウスを1カ月の間、運動器具で自由に運動させました。
 そして、運動をさせていないマウスと比較したところ、毛繕いを繰り返す時間は約半分となっており、症状の改善が確認できたということです。
 脳を調べたところ、「シナプス」と呼ばれる神経細胞のつなぎ目のうち、活動が弱いつなぎ目を脳内の免疫細胞が取り除くメカニズムが正常化していたということです。
 研究チームは、運動によってメカニズムが働くようになり、症状の改善につながった可能性があるとしています。
 小山准教授は、「運動が有効である可能性を示すことができた。将来的に新しい治療法の開発につなげたい」と話しています。

 2019年6月9日(日)

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