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■紙製ストロー、最大手が今秋に販売へ 年間1000万本の生産を目指す [健康ダイジェスト]

 ストロー製造の日本ストロー(東京都大田区)は、紙製ストローを今秋に商品化して販売します。海洋プラスチック対策で紙製ストローへの需要が高まっていることに対応します。当面、国内シェアの4割に相当する年間1000万本を生産します。
 日本ストローは、三井松島ホールディングスに所属するストロー製造の最大手で、年間60億本の生産能力を有しています。使い捨てストローなどによる廃プラスチック汚染がグローバルな課題になる中で、昨年来、同社の熊本工場に設備投資を行い、プラスチック素材に代わる再生可能なストローの開発を進めてきました
 すでに市場には紙製ストローが流通していますが、紙製ストローは3枚の紙素材を織り上げ、接着剤でつなぎ合わせる手法のため、コストがプラスチック製に比べて2倍以上するほか、接着剤の匂いが残るなどの課題があります。
 日本ストローでは日本製の紙や独自の脱臭器を使って、製造工程で接着剤の匂いの除去に成功。価格も1本3~4円で、現在市場に流通している他社製品の半額程度に抑えることが可能といいます。国内の紙製ストロー市場は年間2500万本程度と見込まれることから、当面1000万本の生産体制とし、市場の需要と反応を見た上で、将来は3000万本までの増産を視野に入れています。
 今週、大阪で開かれるG20サミットで、海洋プラスチック汚染問題が中心課題になります。そこで日本ストローでは、関西のホテルやレストランなどでプラスチック製ストローからの代替製品への切り替えが広がると予測しており、関西および訪日外国人(インバウンド)需要の高まりを踏まえて、関西を中心に販売するといいます。将来は海外向け需要を取り込む考えです。
 また、同社は同時に、サトウキビなどの生分解性のあるバイオマス資源を配合したプラスチック製ストローも開発しました。さらに、生分解性ストローの開発も進めています。

 2019年6月27日(木)

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