厚生労働省は9日、免疫の働きを利用したがん治療薬「オプジーボ」を使用した患者が副作用とみられる小腸炎を発症して、死亡したと公表しました。重大な副作用として薬の添付文書に追記するよう、製造元の小野薬品工業(大阪市中央区)に指示しました。
似た仕組みを用いる「キイトルーダ」の製造元であるMSD(東京都千代田区)にも、同様に指示しました。
腸炎から、腸に穴が開く「穿孔」や、腸がふさがる「イレウス」となる例があることも、添付文書に追記します。下痢や腹痛、血便が続く場合は投与の中止などを求めます。
厚労省によると、キイトルーダでは死亡例はありません。
2019年7月9日(火)
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