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■新型コロナウイルス、国立がんセンター看護師2人が感染 患者61人も検査へ [健康ダイジェスト]

 国立がん研究センター中央病院(東京都中央区)は28日、同病院の同じ病棟に勤務する女性看護師2人が新型コロナウイルスに感染していたことが27日にわかった、と発表しました。2人は外来診療している場所に立ち入っておらず、外来とほかの病棟での診療は通常通り続ける予定といいます。
 同病院によると、20歳代の女性看護師は18日から、30歳代の女性看護師は21日から、においや味が感じられなくなり、それぞれ耳鼻咽喉(いんこう)科を受診。発熱や呼吸器症状はなく、25日から26日まで勤務を続けました。27日にウイルス検査を実施し、同日に陽性と確認されました。
 この2人と同じ病棟の看護師計22人を自宅待機とします。看護助手4人を含めた計26人と、入院中または退院した患者61人がウイルス検査の対象となりますが、現時点で発熱などがみられる人はいません。この病棟は乳がんと血液がんの患者が主に入院しており、新たな入院患者の受け入れは中止しています。
 2人の看護師に、海外渡航歴などはありません。嗅覚(きゅうかく)障害がみられたプロ野球・阪神タイガースの選手が新型コロナウイルスに感染した疑いがあるとのニュースを知り、検査を申し出たといいます。
 国立がん研究センター中央病院の岩田敏感染症部長は、「職員には勤務の前に健康状態を確認させていたが、味覚や嗅覚の異常まではチェックできていなかった。今後はこれらの症状も確認してより一層の対策に努めたい」と話しています。

 2020年3月28日(土)

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