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■アメリカ当局 「レムデシビル」の緊急使用認める 新型コロナウイルスに効果期待 [健康ダイジェスト]

 アメリカのドナルド・トランプ大統領は、新型コロナウイルスに効果があるか研究が進められている薬「レムデシビル」について、薬の審査を行う当局が緊急使用を認めたと明らかにしました。
 レムデシビルは、アメリカに本社のある製薬大手「ギリアド・サイエンシズ」がエボラ出血熱の治療薬として開発を進めてきた薬で、新型コロナウイルスの治療にも効果がある可能性が指摘されています。
 トランプ大統領は1日、ホワイトハウスで記者団に対して、アメリカで薬の審査を行う食品医薬品局(FDA)がレムデシビルの緊急使用を認めたと明らかにしました。
 アメリカ政府はレムデシビルの使用を一部で可能にする「拡大使用」を今年1月に認めていますが、緊急使用を認めることによって、重症の患者に対してより広く使用することが可能になります。
 トランプ大統領は、「非常に期待ができる状況だ。素晴らしい結果が出るだろう」と述べ、期待を示しました。
 レムデシビルを巡っては、各国で効果や安全性を確認する臨床試験が進められており、4月にはアメリカの国立衛生研究所(NIH)が、新型コロナウイルスの患者への治療効果などを調べる臨床試験の一部を分析した結果、患者の回復を早めることが確認されたと発表しています。
 FDAは、緊急で使用を認める手続きについては正式な審査を受けた承認とは異なり、効果や安全性については、まだ限定的な情報しか得られていないとしています。
 新型コロナウイルスへの治療効果が期待されている「レムデシビル」について、厚生労働省はアメリカで緊急使用が認められたことを受け、「特例承認」と呼ばれる制度を活用して早期の承認に向けた手続きに入りました。早ければ1週間程度での承認を目指しており、承認されれば国内で初めての新型コロナウイルスの治療薬となります。
 レムデシビルは新型コロナウイルスにも効果が期待できるとして、日本でも臨床試験が進められています。
 一方、レムデシビルは流通量に限りがあるため、当面は厚労省の管理の下で特定の病院にのみ供給される可能性があります。
 特例承認は緊急性の高い医薬品について手続きを大幅に簡略化し、早期に承認できる法律上の仕組みです。
 健康に重大な影響を与える恐れがある病気が流行し、ほかに治療薬がない場合に、緊急に使う必要がある医薬品が対象で、ほかに治療薬などがないことや日本と同じような承認制度がある海外の国ですでに販売されていることなどが条件となっています。
 これまでに、新型インフルエンザのワクチン2品目について、「特例承認」が行われたことがあります。

 2020年5月2日(土)

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