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■日本の新型コロナウイルス感染症の死亡率、20%台の欧米より大幅に低い7・5% 持病の少なさ影響か [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスに感染した国内の入院患者の死亡率は7・5%で、20%台の欧米などと比べて非常に低いことが、国立国際医療研究センターの大規模調査で6日、明らかになりました。原因は不明ですが、欧米と比べ糖尿病や肥満の割合が少ないことが影響している可能性があるといい、今後詳しく解析して重症化の予防などに役立てます。
 調査は、流行の第1波を中心とした7月7日までに陽性と判定された全国227の医療機関の入院患者2638人を対象に、治療の経過などを分析。患者は中高年が中心で、死者数は197人でした。国内の新型コロナウイルス患者の調査としては、最大規模といいます。
 海外の死亡率と比較した結果、中国が28%、イギリスが26%、アメリカのニューヨーク州は21~24%で、日本はケタ違いに低くなりました。日本の死亡率の低さはこれまでも知られていたものの、学術的な調査で裏付けた形です。
 一方、患者が別の病気にかかっている割合を調べたところ、糖尿病は日本が16・7%なのに対し、イギリスは30・2%、アメリカは28~35%に達します。肥満と診断された割合も日本が5・5%なのに対し、イギリスは9%、アメリカは40%で、いずれも日本の低さが目立ちました。
 今回は中間報告のため、死亡率が低い原因は分析していないものの、同センターの早川佳代子・総合感染症科医長は、「糖尿病や肥満は重症化に関連しているとの報告が海外でも相次いでいた。日本の割合が非常に低かった点にヒントが隠されているのかもしれない」と指摘しました。
 同センターは現在も調査を継続しており、登録した患者は8月3日時点で約4800人に達しました。今後さらに分析を進め、治療薬として期待される薬の有効性なども調べるといいます。

 2020年8月7日(金)

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