■うがい薬をネット上で無許可転売 京都府警が全国初の逮捕

　市販のポビドンヨード入りうがい薬をインターネット上で無許可転売したとして、京都府警福知山署などは20日、医薬品医療機器法違反（無許可販売）の疑いで、岡山市中区に在住するインターネットショップ経営、大藤伸栄（のぶひで）容疑者（55歳）を逮捕しました。同署によると、うがい薬の無許可転売での逮捕は全国初といいます。
　大藤容疑者は９月４日から７日にかけて、自らが運営するＡｍａｚｏｎマーケットプレイスのショップで、うがい薬６個を無許可で販売した疑い。店頭価格の５倍から６倍の価格で販売し、計２万6180円の売り上げを得ました。京都市内や岡山市内の20歳代から70歳代の男性４人が購入したといいます。福知山署はネット上のサイバーパトロールで摘発しました。
　大藤容疑者は容疑を大筋で認めて、「大阪府の発表を機に転売目的で購入した」などと供述しており、岡山市内のドラッグストアなどでうがい薬を買い集め、少なくとも100本を販売していたといいます。福知山署は入手経路などについて、詳しく捜査しています。
　ポビドンヨード入りうがい薬を巡っては、８月に大阪府の吉村洋文知事が新型コロナウイルス対策として推奨したことなどからドラッグストアなどの店頭で品切れが相次ぎ、フリマサイトなどでの高額転売が問題となっていました。
　医薬品医療機器法では、無許可で医薬品を販売することを禁止しています。うがい薬のほか、市販されている一部のアルコール消毒液も医薬品となっており、無許可での販売と認定されれば、最高で３年以下の懲役、300万円以下の罰金が科せられます。
　
　２０２０年１０月２１日（水）

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