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■ワクチン3回目接種、アメリカが承認 免疫力が低下している人が対象 [健康ダイジェスト]

 アメリカの食品医薬品局(FDA)は12日、ワクチンの緊急使用認可を修正し、ファイザーとモデルナ製の新型コロナウイルスワクチンについて、臓器移植を受けるなどして免疫力が低下している人を対象に3回目の追加接種(ブースター接種)を認めました。国内で、デルタ型変異ウイルスによる感染が拡大しており、政府は対応を迫られています。
 FDAのジャネット・ウッドコック長官代行は、「我が国は新型コロナの新たな流行の波に入った。特に、免疫システムが損なわれた人々が重症化のリスクが高いと認識している」としています。
 「接種を終え、免疫機能に問題のない人は現時点で追加接種の必要はない」と説明し、「将来的に追加のワクチン接種が必要かどうかについても、今後、検討する」としています。
 多くの国ではワクチンが依然不足しているものの、イスラエルやドイツ、イギリスなどでは、感染力の強いデルタ型変異ウイルスの広がりを抑制するため、3回目の接種を計画もしくは実施しています。
 ただ、3回目の接種を巡っては、その効果がまだはっきりしていないために専門家の間では意見が分かれています。
 ファイザーはビオンテックと共同開発したコロナウイルスのワクチンについて、時間の経過に伴い効果が低下するとしています。
 モデルナもワクチン接種を完了した人でデルタ型変異ウイルス感染が確認されたことから、最終的には追加接種が必要になるとの見方を示しています。
 世界保健機関(WHO)は先週、ワクチン不足への懸念から、ブースター接種を9月末までは中止すべきだとの見解を示しました。

 2021年8月13日(金)  




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