SSブログ

■抗体カクテル療法、オミクロン患者に効果期待できず 投与推奨せず [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスの軽症患者などを対象にした抗体カクテル療法について、厚生労働省は新たなオミクロン型変異ウイルスには効果を期待できない可能性があるとして、投与を推奨しないことを決めました。
 2種類の抗体を同時に投与する抗体カクテル療法と呼ばれる点滴・注射薬「ロナプリーブ」は、今年7月、新型コロナウイルスの軽症患者などを対象に承認されました。
 厚労省によりますと、先月までに推定で約3万7000人が投与を受けていますが、製薬会社がオミクロン型に対する効果を調べたところ、ウイルスの増殖を抑える能力を示す「中和活性」がこれまでの変異ウイルスなどに比べて少なくとも1000分の1に低下したということです。
 このためオミクロン型に感染している患者には効果を期待できない可能性があるとして、投与を推奨しないことを決め、24日、都道府県を通じて全国の医療機関に文書で通知しました。
 一方、同様に抗体を投与する点滴薬「ゼビュディ(一般名:ソトロビマブ)」では、オミクロン型への効果が維持されているということです。
 この「ロナプリーブ」と「ゼビュディ」の2剤は抗体医薬と呼ばれ、ウイルス表面の突起に結合し、ウイルスが細胞に侵入するのを防ぎます。オミクロン型のように突起部分に変異が多い場合は効果が低下しやすいとされます。
 このため厚労省は、この2剤の製造販売業者に対し、新たな変異型ウイルスが流行する度に有効性を検証して報告するよう求めました。
 また、厚労省は、今後、医療機関が新しい変異型ウイルスに感染した患者に抗体を投与する薬を使用する場合は、効果を検証した上で報告するよう求めました。

 2021年12月25日(土)




nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。