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■ワクチン4回目接種、オミクロン型に「効果は限定的」 イスラエルの調査結果 [健康ダイジェスト]

 アメリカのファイザー製の新型コロナウイルスワクチンを4回接種しても、オミクロン型変異ウイルスの感染を十分に予防できない可能性があることが、イスラエルで実施した研究の暫定結果でわかりました。17日に、同国の医療機関の研究者が明らかにしました。抗体は増えるものの、4回目の接種後も感染が確認された事例があるといいます。
 研究では、イスラエル最大級の医療機関シェバ・メディカルセンターで、4回目の接種を試験的に受けた医療関係者約150人について、接種から2週間後の抗体レベルなどを調べました。
 主任研究者のギリ・レゲフヨカイ教授は、「抗体レベルは上がったが、(既存の)ワクチンへの耐性が比較的高いオミクロン型に対しては部分的にしか効果がない」との見解を示しました。予備的な研究結果とした上で、高齢者やリスクが高い人々への4回目接種を支持する一方で、対象を全国民などに広げることには慎重な構えを示しました。
 イスラエルではオミクロン型の感染の急拡大を受け、2日に60歳以上の市民や医療関係者、免疫不全の人を対象に4回目の接種を承認し、大規模接種を進めています。これまでに50万人以上が4回目を接種しました。
 研究では、ファイザー製ワクチンを3回接種した医療関係者を対象に、アメリカのモデルナ製ワクチンを追加接種する試験も実施。接種から1週間が経過した時点で、ファイザー製の4回目接種と同じ程度の抗体レベルの上昇が確認されたといいます。
 4回目接種についてはデータが不十分で、必要性を疑問視する見方が出ていました。ファイザーやモデルナは、オミクロン型に特化したワクチンの開発を進めています。ファイザーのアルバート・ブーラCEOは、「現在使用されているワクチンを4回接種するよりも、新たなワクチンを待つほうがよい可能性もある」と述べています。

 2022年1月18日(火)




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