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■長期的な健康障害、新型コロナに限らず重症インフルエンザも高リスク [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルス感染症では、初期の発熱などが治まった後に多様な症状が続く後遺症が問題になっていますが、重症の季節性インフルエンザでも、長期的な健康障害リスクが高まるとの研究結果をアメリカのセントルイス・ワシントン大などの研究チームがまとめました。
 研究はアメリカの退役軍人らの医療データを利用。2020~2022年にコロナで入院治療を受けた約8万1000人と、2015~2019年にインフルエンザで入院した約1万1000人について、入院から約1年半の間に死亡や特定の症状が出るリスクを比較しました。対象者の平均年齢は約70歳で、95%が男性でした。
 死亡リスクはコロナがインフルエンザの1・5倍と高くなりました。全身の臓器や器官に関する計94種類の症状のリスクが高まるかを調べたところ、コロナは倦怠(けんたい)感や精神症状のほか肺、胃腸、心臓など幅広い臓器にかかわる64種類との関連がみられたのに対し、インフルエンザは主に呼吸器の6種類でした。再入院や集中治療のリスクもコロナが上回りました。
 一方で、約1年半の追跡期間中に記録された健康への悪影響の累計(100人当たり)はコロナの615に対し、インフルエンザも537とかなり高くなりました。コロナもインフルエンザも、障害の半数以上は急性期(入院開始から30日以内)をすぎた時期に発生していることも明らかになりました。
 研究チームは、「どちらの感染症も急性症状だけでなく、長期にわたる健康損失をもたらすものと認識すべきだ」と指摘。その上で、入院を要するような重症化を防ぐワクチン接種などを適切に進めるほか、急性期以降の治療を充実させる必要があると提言しています。

 2024年3月27日(水)

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