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■小林製薬の紅麹サプリ、摂取後死亡4人に 株主総会で社長陳謝 [健康ダイジェスト]

 小林製薬は28日、健康被害の恐れがあるとして自主回収を決めた紅麹(べにこうじ)原料を含む機能性表示食品を摂取した消費者が、新たに2人死亡した可能性があると発表しました。腎疾患で亡くなった人が生前に「紅麹コレステヘルプ」を使っていたと遺族から連絡があり、判明しました。同社は「事実及び因果関係を確認中」としています。摂取後に死亡したとされるのは計4人となりました。
 小林製薬によると、電話相談窓口に27日に遺族から連絡が入りました。今回わかった2人のうち、1人は2021年以降に、もう1人は2022年初めに紅麹コレステヘルプを摂取しました。製品の購入期間や継続的に使用していたかどうかは確認中です。28日午前時点で健康被害は106人の入院などが確認されています。
 製品を使用した消費者が死亡したケースは25日夜に、初めて確認されました。この人は2021年4月〜2024年2月に継続して購入していました。その後、厚生労働省が小林製薬に対して26日に実施した聞き取り調査で、2人目の死亡事例が報告されたことも明らかになりました。
 同社は22日、機能性表示食品による腎疾患が発生した疑いがあると公表し、紅麹関連5製品を自主回収するとともに、使用中止を呼び掛けました。紅麹原料は飲料や食品メーカーなど52社に供給していたことも明らかになっており、メーカー側も製品の自主回収に追われています。被害の規模はさらに広がる可能性があります。
 小林製薬は「一部の原料に意図していない成分が含まれてる可能性がある」としているものの、健康被害との関連性については「わかっていない」と説明しています。
 こうした事態を受け、大阪市は27日、紅麹コレステヘルプなど対象製品の廃棄に向け回収を命じる行政処分を出しました。企業側が自主回収を発表した後に行政が早期の回収を命じるのは異例です。
 一方、小林製薬は28日午前10時から大阪市内で定時株主総会を開きました。冒頭、小林章浩社長が、製品を摂取した消費者が4人亡くなったことなどを報告し、陳謝しました。「これ以上の被害の拡大防止と原因究明に全社を挙げて全力で取り組む」と説明しました。
 株主総会は株主84人が出席し約2時間で終了し、小林社長ら取締役7人の選任など2議案が可決されました。
 総会で株主から紅麹関連製品と健康被害との因果関係の有無について問われると、会社側は「真摯に原因究明に取り組む」と答えました。事案を把握してから公表までに時間がかかったことなど対応の遅れについても株主から指摘されました。
 総会に出席した株主の男性は、「小林社長が文章を淡々と読み上げるだけで気持ちが伝わらず納得がいかなかった」と憤りました。別の株主の女性は、「発覚が遅れた経緯について丁寧な説明があり、隠蔽体質ではないと感じた」と話しました。

 2024年3月28日(木)

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