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■加熱式たばこ、5年かけて段階的に増税へ 紙巻きの7~9割程度に [健康ダイジェスト]

 政府・与党は12日に開いた与党税制協議会で、加熱式たばこを2018年度から段階的に増税することを決めました。2018年度から2022年度まで5年間かけ、最終的に税金の割合が紙巻きたばこの7~9割程度になるようにします。14日にまとめる2018年度税制改正大綱に盛り込みます。
 加熱式たばこは、紙巻きたばこより煙が少なく、受動喫煙の可能性が低くなるとして急速に普及が進んでいます。しかし、税法上「パイプたばこ」に分類され、紙巻きたばことは違う税額の算出基準を適用されているため、税額が低くなっています。また、製品ごとにたばこ葉の量が異なるため、大手たばこ3社が販売する加熱式は、1箱当たりの税額が34・28円~192・23円と大きな差が出ています。
 紙巻きたばこや加熱式たばこの製品間の税額の差を縮めるため、既存の算出方法を見直し、加熱式たばこの特徴を反映させた新たな税額の算出方法を導入します。新基準の導入で、加熱式たばこの税額は紙巻きの7~9割程度に増え、製品間の税額のばらつきも縮小する見込み。
 ただ、紙巻きたばこから急速に置き換えが進んでいるため、消費者への影響を考慮し、5年かけて少しずつ増税します。現在、加熱式たばこの中で最もたばこ税額の低い日本たばこ産業(JT)の製品「プルーム・テック」のたばこ税額は、増税が終わる2022年度には現在の6倍以上になる見通し。
 一方、紙巻きたばこは、2018年10月から4年間で1本当たり3円増税します。2018年10月に1円、消費税率が10 %に引き上げられる2019年は増税を見送り、2020年10月と2021年10月にそれぞれ1円増税します。その結果、紙巻きたばこは1箱(20本入り)60円の増税となります。

 2017年12月13日(水)

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■生活保護費、厚労省が見直し案 最大13・7%減、母子加算2割カットも [健康ダイジェスト]

 厚生労働省は8日、生活保護費に関し、食費や光熱費など生活費の受給額の見直し案を社会保障審議会の部会に示しました。大都市部では減額となる世帯が多く、カット幅は最大13・7%に上ります。母子家庭に対する加算(母子加算)については、平均2割カットになる可能性があるとしました。
 厚労省はカット幅の大きい世帯については、減額幅の縮小や段階的な実施などの緩和措置を取ることも検討した上で、2018年度から実施します。
 生活保護の生活費は最低限度の生活を営むのに必要な水準が支給され、生活保護を受けていない一般的な低所得世帯と同じ生活水準になるよう算出し、5年に1度見直しています。
 厚労省は、現在の受給額と低所得世帯の消費実態を比較し、統計処理の異なる2案を示しました。
 それによると、「40歳代夫婦と中学生、小学生」(大都市部)の4人家族の受給水準である約18万5000円は低所得世帯より最大13・7%高く、その分、引き下げて約16万円とします。65歳の単身者では、月約8万円から約7万3000円の約8%減少となります。共に65歳以上の夫婦の世帯も、10%超のカットになります。大都市部では多くは減額になりますが、地方都市では増額となるケースもあります。
 一方、母子加算については、両親のいる世帯の生活水準と比較し、差額を支給します。今回の試算では、子供1人の場合で差額は1万7000円で、現行の母子加算の平均2万1000円は2割高くなっています。
 中学生までの子供がいる世帯に支給する児童養育加算(子供が0~2歳の場合1万5000円、3歳以上は1万円)は、支給対象を現在の「中学生まで」から「高校生まで」に拡大しますが、金額は年齢によらず一律1万円とします。
 5年前の前回見直しでは、デフレなどを考慮して平均6・5%減とし、段階的に引き下げました。

 2017年12月13日(水)

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