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■昨年の自殺者数2万1321人 8年連続減少、未成年は増加 [健康ダイジェスト]

 2017年に自殺した人は2万1321人で、前年より576人(2・6%)少なくなりました。警察庁が16日、確定値を発表しました。
 減少は8年連続。女性は統計を取り始めた1978年以降の最少を2年連続で更新しました。年齢別では、19歳以下の未成年だけ増え、9・0%増でした。
 自殺者数のピークは2003年の3万4427人で、2010年以降は減り続けています。昨年の女性の自殺者数は6495人で、前年比281人減でした。男性は1万4826人で、前年比295人減となり、22年ぶりに1万5000人を下回りました。
 年齢別で最も自殺者数が多いのは40歳代の3668人(前年比71人減)。50歳代の3593人(前年比38人減)、60歳代の3339人(前年比287人減)と続きます。20歳代以上は全年代で前年より減ったものの、19歳以下は47人増えて567人でした。
 都道府県別では、最多は東京都の2145人で、次いで神奈川県1276人、大阪府1201人、埼玉県1182人。都道府県別では、30都道府県で減り、17県では増えました。最も減ったのは東京都(前年比75人減)で、埼玉県、新潟県(いずれも前年比72人減)が続きました。最も増えたのは神奈川県(前年比63人増)。続いて三重県(前年比39人増)、兵庫県(前年比34人増)でした。
 原因としては、「健康問題」(1万778人)が最多で、次いで「経済・生活問題」(3464人)、「家庭問題」(3179人)。無職者の自殺も前年に比べて2割以上減っており、厚労省自殺対策推進室は「景気回復などにより自殺者の低減傾向が続いている」と分析しています。
 自殺死亡率(人口10万人当たりの自殺者数)は16・8人で、統計を取り始めた1978年以降の最少となりました。ただ自殺死亡率は先進国の中でも高く、政府は2026年までに13・0人以下、数にすると1万6000人以下に減少させる目標を立てています。
 都道府県別の自殺死亡率では、秋田県の24・3人が最も高く、青森県の22・1人、山梨県の21・9人が続きました。低いのは大阪府の13・6人、奈良県の13・8人、神奈川県の14・0人の順でした。
 東日本大震災に関連する自殺者は前年比4人増の26人。内訳は福島県12人、岩手県7人、宮城県5人、その他2人でした。

 2018年3月23日(金)

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