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■アメリカの新興ワクチンメーカー、日本で治験へ 投与量は既存コロナワクチンの10分の1以下 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルス向けに、投与すると体内で自ら増える新しいタイプのワクチンの臨床試験(治験)が、今夏にも日本国内で始まります。投与量は既存のアメリカのファイザー製ワクチンなどの10分の1以下ですむ計算で、供給不足が起きにくくなります。今後登場する変異ウイルスへの対応が速められると期待を集めており、欧米でも開発が進んでいます。
 新型ワクチンは、メッセンジャーRNA(mRNA)と呼ばれる物質を利用します。日本でも接種が始まっているファイザーとドイツのビオンテックが共同開発したワクチンはこの物質を使っており、今回のコロナ禍ではほかのタイプのワクチンに先駆けて実用化されました。
 アメリカの新興ワクチンメーカー、VLPセラピューティクス(メリーランド州、赤畑渉最高経営責任者=CEO)の日本法人が、大分大学医学部付属病院で数十人を対象に、臨床試験の第1段階に当たる第1相治験を実施する方向。6月までに国の審査機関に申請し、今夏の治験開始を目指します。
 同社の試算によると、1人の接種に必要なワクチンの量は1~10マイクロ(マイクロは100万分の1)グラムで、既存のmRNAワクチンの10~100分の1ですみます。日本の全人口に必要な量は、理論上130~1300グラムですみます。
 体内に投与するとmRNAを基に、コロナウイルスのタンパク質の一部が作られ、そのタンパク質に対する免疫反応でウイルスを攻撃します。ただ、mRNAは体内で分解されやすく、タンパク質が作られる時間は短いため、従来型でしっかり免疫を働かせるには、一定量のmRNAの投与が要ります。
 新たなワクチンでは、mRNAに増殖する機能を加えるため、タンパク質の設計図となる遺伝情報に、自動複製に必要な情報を加えます。mRNAが体内の細胞に入ると、タンパク質を作る一定の間、増え続けます。微量の投与でも十分な量のタンパク質が作られ、効果を発揮すると考えられています。
 VLPセラピューティクスは、アメリカ国立衛生研究所(NIH)ワクチン研究センターの研究者だった赤畑CEOが2013年に創業。双日や、みやこキャピタル(京都市)などが出資しています。2020年度から日本医療研究開発機構の支援を受け、自己増殖型mRNAの新型ワクチンの開発を進めています。
 年内にも第2相治験に進み、2022年には最終段階の大規模な第3相治験の実施を目指します。治験が順調に進めば、富士フイルムがワクチンを製造します。
 ワクチンが効きにくいと懸念される南アフリカ型、ブラジル型の変異ウイルスにも効果があることを動物実験で確認したといいます。VLPセラピューティクスは変異ウイルスにさらに効きやすいワクチンの開発も進める考えです。
 VLPセラピューティクスの赤畑CEOは、「安全で効果の高いワクチンを国内で製造できるようにしておけば、仮に厄介な変異ウイルスが日本で発生しても対応しやすい」とみています。
 VLPセラピューティクスと類似のタイプのワクチンは、アメリカやイギリスの大学、企業も治験を進めています。アメリカのアークトゥルス・セラピューティクス(カリフォルニア州)などは、1万人以上を対象とした第3相の治験を6月までに開始する方針。
 アメリカとシンガポールで実施した500人規模の第1相や第2相の治験では、有望な結果を得られたといいます。そのほかにも、イギリスのインペリアル・カレッジ・ロンドンが第2相の治験を始めています。
 
 2021年5月2日(日)




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■新型コロナ、国内で5879人感染 59人死亡 東京都で879人感染、日曜の800人超は1月以来 [健康ダイジェスト]

 国内では22日午後6時30分の時点で、大阪府で1057人、東京都で879人、兵庫県で539人、福岡県で417人、愛知県で350人、北海道で326人、埼玉県で290人、神奈川県で247人、千葉県で182人、京都府で164人、岡山県で114人、奈良県で98人、広島県で87人、群馬県で80人、茨城県で63人、岐阜県で60人、沖縄県で57人、福島県で56人、宮崎県で54人、熊本県で51人、静岡県で50人など、鳥取県を除く46都道府県と空港検疫で、新たに計5879人の新型コロナウイルスへの感染が発表されています。
 また、大阪府で16人、兵庫県で12人、北海道で6人、三重県で5人、愛媛県で4人、福岡県で4人、山口県で2人、和歌山県で1人、山形県で1人、岡山県で1人、岩手県で1人、徳島県で1人、東京都で1人、熊本県で1人、神奈川県で1人、茨城県で1人、青森県で1人の、合わせて59人の死亡の発表がありました。
 国内で感染が確認された人は、空港検疫などを含め60万4864人、クルーズ船の乗客・乗員が712人で、合わせて60万5576人となっています。感染して亡くなった人は、国内で感染が確認された人が1万385人、クルーズ船の乗船者が13人の、合わせて1万398人です。 
 厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や集中治療室などで治療を受けるなどしている重症者は、前日より30人増えて2日時点で全国で1050人となり、今年1月27日時点の1043人を上回ってこれまでで最も多くなりました。
 一方、東京都は2日、都内で新たに10歳未満から90歳代までの男女合わせて879人が、新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。日曜日に800人を超えるのは、今年1月24日以来です。先週の日曜日からは、244人増えています。
 また、2日までの7日間平均は800人を超えて833・1人で、前の週の114・6%となりました。
 2日の新規感染者879人の年代別は、10歳未満が46人、10歳代が68人、20歳代が233人、30歳代が162人、40歳代が133人、50歳代が110人、60歳代が54人、70歳代が45人、80歳代が22人、90歳代が6人。
 879人のうち、約55%に当たる481人はこれまでのところ感染経路がわかっていません。
 これで都内で感染が確認されたのは、14万1005人になりました。
 一方、都の基準で集計した2日時点の重症の患者は、1日と同じ63人でした。
 また、都は、感染が確認された1人が死亡したことを明らかにしました。
 これで都内で死亡した人は、合わせて1898人になりました。

 2021年5月2日(日)




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■緊急事態宣言下の大阪府、1057人が新型コロナに感染し16人死亡 兵庫県、539人が感染し12人が死亡 [健康ダイジェスト]

 大阪府は2日、府内で新たに1057人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表しました。1日に確認された感染者が1000人を超えるのは、6日連続です。
 これで、大阪府内の感染者は、8万3504人になりました。
 また、16人の死亡が発表され、大阪府内で亡くなった人は1513人になりました。
 重症者数は5月1日時点で過去最多の415人となり、確保している重症病床数359床を上回る危機的な状況が続いています。
 兵庫県は2日、県内で539人が新型コロナウイルスに感染したことが新たに確認されたと発表しました。兵庫県内で日曜日に発表された感染者数としては、これまでで最も多くなりました
 新たな感染者は、神戸市で219人、西宮市で60人、尼崎市で56人、姫路市で45人、明石市で30人、その他県内で129人となっています。
 兵庫県内の感染者は、合わせて3万2581人となりました。
 また、兵庫県は2日、新型コロナウイルスに感染していた12人の死亡が確認されたと発表しました。県内で1日に発表された死者の数としては、3番目に多くなりました。 
 兵庫県内で感染して亡くなった人は、702人となりました。
 兵庫県では、4月25日から5月11日の期間で緊急事態宣言が発令されていますが、感染拡大に歯止めがかかっていません。
 医療体制も窮迫しており、県が確保した専用病床935床の使用率は2日時点で79・4%、このうち重症病床118床の使用率は80・5%と、いずれも高止まりしています。自宅療養者の数も前日から101人増え、過去最多の1505人を記録しました。 

 2021年5月2日(日)




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■ファイザー製ワクチン、接種1回では変異ウイルスへの免疫不十分 イギリスの大学が調査 [健康ダイジェスト]

 アメリカのファイザーとドイツのビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、過去に感染したことがない場合、1回の接種だけでは変異型ウイルスへの免疫は十分に得られないことが、イギリスの大学の調査で明らかになりました。
 インペリアル・カレッジ・ロンドンなどの研究チームは、ファイザー製のワクチンを1回接種した後のイギリスの医療従事者の免疫反応を調査しました。
 その結果、過去に新型コロナウイルスに感染したことがある人は、無症状の場合でもイギリス型ウイルスと南アフリカ型ウイルスに対する十分な免疫を獲得していたことがわかりました。
 一方で、一度も感染したことがない人は、免疫反応は十分ではなく変異型ウイルスに感染するリスクがあるということです。
 研究チームは、「感染歴がない人は1回の接種では流行している変異型から完全には守られず、2回の接種が重要だ」と強調しています。

 2021年5月2日(日)




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■鹿児島県の聖火リレー関係者6人が新型コロナに感染 複数の感染は初 [健康ダイジェスト]

 東京オリンピックの聖火リレーのうち、4月に鹿児島県で行われたリレーで、交通整理に当たっていた関係者6人の新型コロナウイルス感染が確認されました。1つの県で複数の聖火リレー関係者の感染が確認されたのは、初めてです。
 大会組織委員会は関係者に、感染対策のガイドラインを順守するよう改めて呼び掛けることにしています。
 大会組織委員会によりますと、4月27日と28日に鹿児島県で行われた聖火リレーのうち、27日の奄美市と霧島市のリレーで、業務に当たっていた関係者、合わせて6人の新型コロナウイルス感染が確認されたということです。
 6人はそれぞれの市の職員で、いずれもマスクを着用して、沿道での交通整理や車両の誘導などの業務を担当しており、聖火リレーの業務に伴う濃厚接触者はいないということです。
 聖火リレーの関係者では、これまで香川県で1人、愛媛県で1人の感染が確認されていますが、1つの県で複数の関係者の感染が確認されたのは初めてで、大会組織委員会は各地の聖火リレー関係者に感染対策のガイドラインを順守するよう改めて呼び掛けることにしています。
 大会組織委員会は、「引き続き感染拡大の抑止に努めるとともに、安全で安心な聖火リレーの実施に向けて必要な対策を講じていきます」としています。

 2021年5月2日(日)




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