■慶応大などコロナ重症化リスク高める遺伝子変異発見 血液型別も解析、ＡＢ型はＯ型の「１・６倍」 [健康ダイジェスト]
日本人で、新型コロナウイルス感染症の重症化リスクを高める遺伝子変異を発見したと、慶応大などの研究班が17日、発表しました。
慶応大や大阪大、東京医科歯科大などは昨年５月、研究班「コロナ制圧タスクフォース」を結成。全国100以上の医療機関から、患者3400人以上の血液などを集めて遺伝情報を解析しました。感染したウイルスは、従来型が中心とみられます。
65歳未満の重症患者440人と一般人2377人を比べた結果、重症になった人の15・９％で免疫細胞の一種、リンパ球の活性化などにかかわると考えられている「ＤＯＣＫ２」という遺伝子の近くに変異があった一方、感染していない人でこの変異があったのは９・９％で、重症患者のほうが約１・６倍多かったということです。
この遺伝子配列の違いは日本人の約２割が持つなど東アジアの人でしか確認されていないということで、研究班はアジア人特有の重症化にかかわる因子である可能性があるとしています。
研究を統括する慶応大の金井隆典教授は、「さらに研究を進めれば、重症化リスクの評価や治療薬の開発などにも役立てられるかもしれない。今後さらに多くの人について解析し、重症化との関連を探っていきたい」と話しています。
研究班は血液型別の解析も実施。65歳未満の重症患者440人を血液型別に見てみると、最も重症化リスクが低かったのがＯ型。Ａ型、Ｂ型はＯ型の約１・２倍のリスク。そして、ＡＢ型は最も重症化リスクが高く、Ｏ型に比べると約１・６倍だったといいます。理由ははっきりしていません。
重症化のしやすさは遺伝情報だけでなく、肥満や基礎疾患、ウイルスの変異なども影響します。
東京農工大の水谷哲也教授（ウイルス学）は、「新型コロナだけでなく感染症全般の重症化に関係する可能性もあり、知見を集めておくことは重要だ」と話しています。
２０２１年５月１７日（月）
慶応大や大阪大、東京医科歯科大などは昨年５月、研究班「コロナ制圧タスクフォース」を結成。全国100以上の医療機関から、患者3400人以上の血液などを集めて遺伝情報を解析しました。感染したウイルスは、従来型が中心とみられます。
65歳未満の重症患者440人と一般人2377人を比べた結果、重症になった人の15・９％で免疫細胞の一種、リンパ球の活性化などにかかわると考えられている「ＤＯＣＫ２」という遺伝子の近くに変異があった一方、感染していない人でこの変異があったのは９・９％で、重症患者のほうが約１・６倍多かったということです。
この遺伝子配列の違いは日本人の約２割が持つなど東アジアの人でしか確認されていないということで、研究班はアジア人特有の重症化にかかわる因子である可能性があるとしています。
研究を統括する慶応大の金井隆典教授は、「さらに研究を進めれば、重症化リスクの評価や治療薬の開発などにも役立てられるかもしれない。今後さらに多くの人について解析し、重症化との関連を探っていきたい」と話しています。
研究班は血液型別の解析も実施。65歳未満の重症患者440人を血液型別に見てみると、最も重症化リスクが低かったのがＯ型。Ａ型、Ｂ型はＯ型の約１・２倍のリスク。そして、ＡＢ型は最も重症化リスクが高く、Ｏ型に比べると約１・６倍だったといいます。理由ははっきりしていません。
重症化のしやすさは遺伝情報だけでなく、肥満や基礎疾患、ウイルスの変異なども影響します。
東京農工大の水谷哲也教授（ウイルス学）は、「新型コロナだけでなく感染症全般の重症化に関係する可能性もあり、知見を集めておくことは重要だ」と話しています。
２０２１年５月１７日（月）
■国内で新たに3680人が新型コロナ感染、３週間ぶりに4000人下回る [健康ダイジェスト]
国内の新型コロナウイルス感染者は17日、47都道府県と空港検疫で新たに3680人確認されました。4936人を確認した前週の月曜と比べて1256人減少し、４月26日以来、３週間ぶりに4000人を下回りました。
また、兵庫県で33人、大阪府で23人、北海道で10人、新潟県で７人、東京都で７人、埼玉県で４人、福岡県で４人、宮城県で３人、愛知県で３人、滋賀県で３人、熊本県で３人、神奈川県で３人、山口県で２人、岡山県で２人、群馬県で２人、長崎県で２人、佐賀県で１人、奈良県で１人、愛媛県で１人、沖縄県で１人、石川県で１人の合わせて116人の死亡の発表がありました。
厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や集中治療室などで治療を受けるなどしている重症者は、前日より４人増えて1227人となっています。
東京都は17日、都内で新たに10歳未満から100歳以上までの男女合わせて419人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
１週間前の月曜日より154人減り、17日までの７日間平均は784・４人で、前の週の100・.７％となっています。
新規感染者419人の年代別は、10歳未満が７人、10歳代が30人、20歳代が126人、30歳代が85人、40歳代が53人、50歳代が49人、60歳代が31人、70歳代が18人、80歳代が15人、90歳代が４人、100歳以上が１人。
419人のうち、約63％に当たる265人は、これまでのところ感染経路がわかっていません。
これで都内で感染が確認されたのは、15万2658人になりました。
一方、都の基準で集計した17日時点の重症の患者は、前日より１人増えて85人でした。また、都は、感染が確認された７人が死亡したことを明らかにしました。
これで都内で死亡した人は、合わせて1958人になりました。
大阪府は17日、府内で新たに382人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表しました。１日当たりの感染者が400人を下回るのは４月５日以来、42日ぶりで、府内の感染者の累計は９万5157人になりました。
また、30～90歳代の男女23人の死亡が発表されました。このうち30歳代の男性は基礎疾患がなく、ＰＣＲ検査で感染が判明し、療養先が決まる前に自宅で亡くなったといいます。
これで府内で亡くなった人は、1981人になりました。
兵庫県の17日の新規感染者も、前週の月曜日の半分以下となる120人でした。100人台は４月12日以来。
栃木県では17日、インドで流行する変異ウイルス感染が３人確認され、うち１人は10歳未満でした。濃厚接触者は１人で、すでに陰性が確認されているため、県は、県内でこの変異ウイルスが広がっている恐れはないとしています。
２０２１年５月１７日（月）
また、兵庫県で33人、大阪府で23人、北海道で10人、新潟県で７人、東京都で７人、埼玉県で４人、福岡県で４人、宮城県で３人、愛知県で３人、滋賀県で３人、熊本県で３人、神奈川県で３人、山口県で２人、岡山県で２人、群馬県で２人、長崎県で２人、佐賀県で１人、奈良県で１人、愛媛県で１人、沖縄県で１人、石川県で１人の合わせて116人の死亡の発表がありました。
厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や集中治療室などで治療を受けるなどしている重症者は、前日より４人増えて1227人となっています。
東京都は17日、都内で新たに10歳未満から100歳以上までの男女合わせて419人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
１週間前の月曜日より154人減り、17日までの７日間平均は784・４人で、前の週の100・.７％となっています。
新規感染者419人の年代別は、10歳未満が７人、10歳代が30人、20歳代が126人、30歳代が85人、40歳代が53人、50歳代が49人、60歳代が31人、70歳代が18人、80歳代が15人、90歳代が４人、100歳以上が１人。
419人のうち、約63％に当たる265人は、これまでのところ感染経路がわかっていません。
これで都内で感染が確認されたのは、15万2658人になりました。
一方、都の基準で集計した17日時点の重症の患者は、前日より１人増えて85人でした。また、都は、感染が確認された７人が死亡したことを明らかにしました。
これで都内で死亡した人は、合わせて1958人になりました。
大阪府は17日、府内で新たに382人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表しました。１日当たりの感染者が400人を下回るのは４月５日以来、42日ぶりで、府内の感染者の累計は９万5157人になりました。
また、30～90歳代の男女23人の死亡が発表されました。このうち30歳代の男性は基礎疾患がなく、ＰＣＲ検査で感染が判明し、療養先が決まる前に自宅で亡くなったといいます。
これで府内で亡くなった人は、1981人になりました。
兵庫県の17日の新規感染者も、前週の月曜日の半分以下となる120人でした。100人台は４月12日以来。
栃木県では17日、インドで流行する変異ウイルス感染が３人確認され、うち１人は10歳未満でした。濃厚接触者は１人で、すでに陰性が確認されているため、県は、県内でこの変異ウイルスが広がっている恐れはないとしています。
２０２１年５月１７日（月）
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