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■ワクチン接種の12日後から感染報告減少 国内初の大規模調査 [健康ダイジェスト]

 国立感染症研究所は14日、新型コロナウイルスワクチンを接種した国内の医療従事者では、接種の12日後から感染の報告が減少したとの分析結果を公表しました。厚生労働省の専門部会で報告した担当者は、「ワクチンの効果が示唆される」と指摘しました。国内でワクチン接種後の感染状況を検証した大規模な調査は初めて。
 感染症研究所によると、国が管理する感染者や接種者のデータを活用。アメリカのファイザー社製ワクチンを少なくとも1回打った医療従事者約110万人の中から、4月末までに感染がわかった281人の報告時期を調べました。
 その結果、ワクチン接種から14日目以降の報告率は、13日以内と比べ約60%減少。28日目以降では約85%減でした。全体としては12日目を境に減少傾向がみられました。
 感染症研究所の鈴木基・感染症疫学センター長は、未接種の人と比較していないため、正確に検証できたわけではないとした上で、「分析結果はワクチンの効果を示唆している」と指摘。今後、年代別や2回目を接種した場合の効果の差などを調べます。
 感染症研究所の分析について、国際医療福祉大学の松本哲哉教授は、「ワクチンは1回目の接種から2週間ほどたって感染を防ぐ効果が現れる。海外のデータでは1回の接種で70%ほど感染が抑えられ、2回接種すると95%防ぐことができるといわれている。1回でも効果はあるが2回接種でより効果が期待できる」と話しています。
 その上で、「ワクチンを接種すると感染しづらくなるのは間違いないが全くなくなるわけではない。ある程度の行動は可能になるが旅行や食事中の会話はまだ難しい。自分の感染が抑えられる中でウイルスを持っていればほかの人に感染させることはあるので、マスクの着用など基本的な感染対策を引き続きお願いしたい」と呼び掛けています。
 また、接種後の副反応については「ワクチンは抗体を作るものなので副反応で痛みやだるさ、発熱などが起きて2回目の接種後はその頻度が高くなる。特に若い世代は強く出るかもしれないが数日で治まるので、調子が悪くなることがわかった上で多くの人に接種してほしい。発熱した際は解熱剤を使ってもよい」と話しています。

 2021年5月18日(火)




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■台湾で新たに240人が新型コロナに感染 28日まですべての学校閉鎖 [健康ダイジェスト]

 台湾では、新型コロナウイルスの感染者がここ数日で増え続け、17日の新たな感染確認は333人に上りました。当局は19日からすべての学校で対面授業を取りやめ、オンライン学習に切り替えることにしました。
 台湾当局によりますと、海外から到着した人などを除き、新型コロナウイルスへの感染が確認された人は、18日新たに240人確認されたということで、累計感染者数は2260人になりました。
 また、新たに2人が死亡し、累計の死者数は14人になりました。
 台湾では15日以降、1日当たりの国内感染者が連日100人を超え、17日には過去最多の333人に上りました。感染は子供や若者にも広がっており、当局によれば、国内感染者のうち、17日までの統計で、7人が小学生、6人が中学生、4人が高校生、16人が大学生でした。
 新型コロナウイルスの国内感染拡大を受け、中央感染症指揮センターの陳時中(ちんじちゅう)指揮官は18日、台湾全域の幼稚園から小中高校、大学まですべての学校を一斉休校・休園とすると発表しました。期間は19日から28日まで。小中高校と大学はオンライン授業に切り替えます。
 一方、台湾では、ワクチンを少なくとも1回接種した人の割合が人口およそ2350万の0・9%にとどまっています。
 これについて蔡英文(さいえいぶん)総統は、「さまざまなルートを通じて海外で調達するワクチンが続々と届くことになっているので、心配しないでほしい」と呼び掛けました。
 また、台湾の複数の製薬会社によるワクチンの開発も進んでおり、7月末までには供給が始まるという見通しを示しています。
 台湾では渡航制限や隔離などの対策を厳格に実施し、海外から到着した人などを除いた域内での感染を少なく抑え込んできました。
 こうした中、感染が拡大した切っ掛けの1つと見なされているのが、国際線のパイロットの感染。
 海外から到着した人の隔離期間は原則として14日間ですが、航空会社のパイロットは例外扱いとされ、最も短かった時期には3日間でした。
 4月20日以降、国際線のパイロットや乗組員、その家族への感染が相次いで確認されました。
 感染は、隔離先となっていたホテルの従業員らにも広がりました。これらの人たちは、台北市や近隣地域の飲食店などに立ち寄っていたということです。
 また、5月に入ると、海外への渡航歴がない人の感染確認が増え始め、接待を伴う飲食店やゲームセンターでクラスターが発生しました。
 台湾当局は11日、全域の警戒レベルを4段階の上から3番目に引き上げました。
 その後も毎日2ケタの感染確認が続き、15日には前日までの1年余の累計164人を一気に上回る180人の新規感染が確認され、特に感染者が多い台北市と新北市の警戒レベルが上から2番目に引き上げられました。

 2021年5月18日(火)




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■妊婦への新型コロナワクチン接種 、メリットのほうがリスクより大きい 2学会が提言 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスのワクチンの妊婦への接種について、産婦人科の医師などで作る学会が15日までに提言をまとめ、長期的な副反応などに関して今後、情報を集める必要があるものの、現時点では接種を受けるメリットのほうが大きいとしました。
 新型コロナウイルスのワクチンを巡っては、厚生労働省は妊婦には接種を受けることについての「努力義務」は課さず、本人に慎重に判断してもらう方針を示しています。
 こうした中、日本産婦人科感染症学会と日本産科婦人科学会が妊婦へのワクチン接種について提言をまとめ公表しました。
 それによりますと、新型コロナウイルスのワクチンは開発されて間もないため、海外でもまだ長期的なデータはなく、今後、中・長期的な副反応など情報収集が必要だとした上で、妊婦に対しても短期的な安全性を示す情報は出つつあり、現時点では世界的に接種のメリットがリスクを上回ると考えられるとしています。
 その上で、妊婦を接種対象から除外せず、特に人口当たりの感染者数が多い地域では積極的に接種を考慮するべきだとしています。このほか、妊婦のうち感染リスクの高い医療従事者や、肥満や糖尿病など基礎疾患があり重症化リスクの高い人も、接種を積極的に考えるよう要請しました。
 一方、接種を受ける場合は、念のために胎児の器官が形成される妊娠12週までは避け、妊婦を診られる医療機関で接種することが望ましいということで、2つの学会では、「一人一人の背景が違うので、まずは産婦人科の主治医と十分に相談してほしい」としています。

 2021年5月18日(火)




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