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■大阪府で新型コロナに785人感染、42人死亡 東京都で772人感染、85人重症 [健康ダイジェスト]

 大阪府は15日、府内で新たに785人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表しました。1日に確認された感染者が700人を上回るのは2日ぶりで、1000人を下回るのは7日連続。
 これで府内の感染者は、累計9万4155人になりました。
 また、1日としては4番目に多い42人の死亡が発表され、府内で亡くなった人は1943人になりました。
 重症者は14日時点で375人で重症病床数を上回る状況が続いており、重症者のうち46人は軽症・中等症病床での治療が続いています。
 大阪府では、感染力が強いとされる「N501Y」変異型の新型コロナウイルスが猛威を振るっていて、40~60歳代の重症患者が急増し、4月後半には重症患者の6割近くを占めました。こうした働き盛り世代の重症者の増加が病床の窮迫に拍車をかけているとの見方も出ています。
 大阪府では、3月前半の新たな重症患者に占める40~60歳代の割合は31・7%でした。しかし、3月後半には51・1%と、変異型ウイルスの感染拡大に伴って上昇し、4月後半には56・9%を占め、70~90歳代の39・6%を上回っています。
 東京都は15日午後3時時点の速報値で、都内で新たに10歳未満から90歳代までの男女合わせて772人が、新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
 1週間前の土曜日より349人減りました。ただ、15日までの7日間平均は876・4人で、前の週の112・9%と増加しています。
 15日の772人の年代別は、10歳未満が26人、10歳代が56人、20歳代が234人、30歳代が135人、40歳代が125人、50歳代が97人、60歳代が44人、70歳代が30人、80歳代が23人、90歳代が2人。重症化リスクの高い65歳以上の高齢者は77人でした。
 これで都内で感染が確認されたのは、15万1697人になりました。
 一方、都の基準で集計した15日時点の重症の患者は、14日より1人増えて85人でした。

 2021年5月15日(土)




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■ワクチン2回接種した日本人の9割、変異型ウイルス感染も防ぐ中和抗体獲得 横浜市立大が分析 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスワクチンを2回接種した日本人の約9割が、従来型ウイルスに加え、変異型ウイルスの感染も防ぐ可能性がある中和抗体を獲得したとする分析結果を、横浜市立大学の研究チームが12日、発表しました。
 新型コロナウイルスは次々と変異を繰り返し、ワクチンが効きにくくなる可能性が指摘されている変異ウイルスも出てきている中、現在のワクチンの接種を進める重要性を示しています。
 研究では、今年3~4月にアメリカのファイザー製ワクチンの接種を受けた同大付属病院の医師や看護師ら105人(24~62歳)から、ワクチン接種前後の血液を提供してもらいました。
 2回目のワクチン接種から1週間後の血液に含まれる中和抗体の効果を調べたところ、従来型(ヨーロッパ型)ウイルスに対しては接種者の99%で十分な感染防止効果を持つ可能性を確認できました。
 変異型ウイルスに対しては、国内で流行するイギリス型ウイルスには接種者の94%、南アフリカ型ウイルスは90%、ブラジル型ウイルスは94%、インド型ウイルスは97%、カリフォルニア型ウイルスは97%、ニューヨーク型ウイルスは98%、東京都などで見付かったE484Kという変異のある由来不明ウイルスは97%と、高い感染防止効果が期待できる量の中和抗体が確認されたということです。
 一方で、1回目の接種後2週間の時点で感染防止効果が確認できたのは、従来型ウイルスに対しては57%で、イギリス型ウイルスは18%、南アフリカ型ウイルスは21%、ブラジル型ウイルスは16%、インド型ウイルスは37%、カリフォルニア型ウイルスは39%、ニューヨーク型ウイルスは55%、由来不明ウイルスは34%の人にとどまったということです。
 研究チームのメンバーで横浜市立大学医学部の山中竹春教授(臨床統計学)は、「ワクチンは2回接種すれば現在出てきている変異ウイルスに対しても中和抗体による免疫を期待できる結果となった。ただ、全員に中和抗体ができるわけではなく、個人差もある。今後さらに対象者を広げてデータを蓄積していきたい」と話しています。
 研究チームは今後、ワクチンの効果の持続期間や、他のワクチンの効果などについても研究を続ける方針。
 東京慈恵会医科大の浦島充佳(みつよし)教授(予防医学)は、「現在のワクチンが変異型に対しても有効である可能性を示しており、接種を推進する理由になる。ただ、ワクチン効果の持続期間は不明で、更なる変異によって効果が低下する可能性もあり、注意深く監視していく必要がある」と話しています。

 2021年5月15日(土)




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■用語 口腔粘膜粘液嚢胞  [用語(こ)]

[キスマーク]主に下唇の粘膜側に生じる半透明のドーム状隆起
 口腔粘膜粘液嚢胞(こうくうねんまくねんえきのうほう)とは、主に下唇の粘膜側に、水膨れのような半透明のドーム状隆起が生じる疾患。
 唾液(だえき)の流出障害によって起こり、唾液腺(せん)本体がはれるためにドーム状隆起が生じます。唾液は主に、大唾液腺と呼ばれる耳下腺、舌下腺、顎下(がっか)腺から分泌されますが、口唇や舌、頬(ほお)粘膜には小唾液腺と呼ばれる組織が多数存在しており、各々の唾液腺には唾液を出す細い管が存在します。大唾液腺での発症より、小唾液腺で高い頻度で発症する疾患ですが、唾液腺が存在する部位であれば口腔内のどの部位にでも発症する可能性があります。
 口腔粘膜粘液嚢胞の原因や誘因として、唾液を口腔内に流すホースの役目をする部位である唾液腺導管の閉塞(へいそく)、慢性外傷、慢性炎症、異物の存在が挙げられます。これらにより唾液が正常に流出できず、唾液腺導管の中に唾液がたまって粘膜の下に水風船のようなものができることで、水膨れのような半透明のドーム状隆起が生じます。
 内容液が透けて見え、触ると軟らかく、大きさは直径2ミリから10ミリ以上になることもありますが、はれても無痛性であることがほとんどです。隆起の表面は白くふやけていることも多いのですが、逆に周囲よりも赤く見えることもあります。
 特に下唇の裏側の粘膜に生じる頻度が高く、歯でかんだり傷付けたりと慢性的に外傷を受けやすい部位であるためと見なされます。自然に破れて内容液が流出し消失することもありますが、時間が経つと再発することもあります。
 皮膚科などを受診し、診断を確定した上で、治療するかどうかを相談してください。
[キスマーク]口腔粘膜粘液嚢胞の検査と診断と治療 
 皮膚科、皮膚泌尿器科、内科、口腔外科、歯科口腔外科などの医師による診断では、通常、見た目で診断できます。針を刺す穿刺(せんし)をすれば、黄色調で透明なゼリー状の粘液が排出されます。
 皮膚科、皮膚泌尿器科、内科、口腔外科、歯科口腔外科などの医師による治療では、診断が確定すれば、放置しておいて差し支えありません。
 口腔内にできる粘液嚢胞は、それ自体が悪性の腫瘍(しゅよう)など病的なものではなく、放置しても二次的な疾患を生じることはありません。ドーム状隆起が自然に消えていくこともあるため、普段の生活で邪魔でなければ、無治療で経過観察しても構いません。
 ただ、放置しておくと粘液嚢胞が大きくなって生活に支障が出たり、歯が当たってまた膨れてくるというように再発を繰り返す場合もあり、根本的に治したい場合は、はれた唾液腺本体である粘液嚢胞を手術で摘出します。
 摘出が終わった後は傷口を糸で縫いますので、10日ほどに後に受診してもらって糸を取ります。最初はしこりが残ったり、手術した周囲にしびれが残ったりすることがありますが、ほとんどのケースでは時間とともに、しびれの範囲が小さくなります。




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