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■世界の平均気温、連日で過去最高更新 3日に17・01度、4日は17・18度 [健康ダイジェスト]

 世界の平均気温が連日、過去最高を更新しています。3日に17・01度に達し、2016年8月と2022年7月に記録した16・92度を上回りました。4日には17・18度まで上昇し、1979年開始の観測史上最高を更新しました。専門家は南米ペルー沖の海水温が上がる「エルニーニョ現象」によって、今夏の平均気温がさらに高まる可能性を指摘しています。
 アメリカ国立環境予測センターなどが観測した気象データを、アメリカのメーン大学の研究チームが集計しました。
 世界的な気温上昇は、各地に影響をおよぼしています。アメリカ南部では6月下旬以降、40度超の気温を観測。来週にかけてテキサス、ルイジアナ、フロリダ各州を中心に50度近くに達するような危険な暑さが予想されています。カナダでは高温や乾燥した気候により、山火事の焼失面積が例年の10倍強に達しました。
 中国北部も6月から北京市などで40度を超える日が続出しているほか、インドでは100人近くが熱波で亡くなったとの報道もあります。現在は冬の南極でも異常な高温となっており、一部では7月としては最高の8・7度を記録しました。
 最高気温の記録は今後更新される可能性があります。世界気象機関(WMO)は4日、エルニーニョ現象が7年ぶりに発生したと発表し、ペッテリ・ターラス事務局長は声明で「エルニーニョの発生が猛暑を引き起こす可能性を大幅に高めるだろう」とコメントしました。
 世界の平均気温は1年を通じ12度前後から17度弱の間で推移しており、1970~2000年の7月初旬の平均気温は16・2度に上りました。

 2023年7月6日(木)

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■難聴の人、補聴器を使えば認知症リスク軽減 国際研究チームが分析 [健康ダイジェスト]

 加齢などで周囲の音が聞き取りにくくなる難聴は、認知症のリスク要因とされます。イギリスに住む約44万人のデータを中国・山東大などの国際研究チームが分析すると、難聴の症状があるのに補聴器を使っていなかった人は、耳が健康な人に比べて認知症を発症するリスクが大きく高まることがわかりました。
 一方で、難聴の人が補聴器を使うと、健康な人と変わらない程度までリスクを減らせる可能性があることも示されました。
 「難聴は40歳代の早い時期に始まることが多いが、認知症は診断まで20年以上かけて少しずつ認知機能の低下が続く」とチームの研究者。「耳が聞こえにくくなったら早いうちに補聴器を使って対処することが重要だ」と指摘しています。
 チームは「UKバイオバンク」に登録されたイギリス人のデータを利用。約44万人を40~69歳から平均12年間追跡し、難聴の症状や補聴器使用の有無と、認知症発症との関係を分析しました。
 その結果、難聴にもかかわらず補聴器を使わなかった人は、難聴がない人に比べて認知症になるリスクが1・42倍と高くなりました。難聴で補聴器を使っていた人のリスクは、難聴がない人とほぼ同等の1・04倍でした。
 補聴器を使うことで認知機能の低下を抑制できそうだとする研究結果は、国立長寿医療研究センターのチームが日本人のデータで示しています。今回の研究はイギリス人が対象ですが、より大規模なデータで認知症との直接の関係を調べたものとして注目されます。
 国際研究チームには日本やイギリス、オーストラリアの研究者も参加。研究結果はイギリス医学誌「ランセット・パブリック・ヘルス」に発表しました。
 認知症を減らすために、もっとも容易に介入できる危険因子は難聴対策ですが、社会福祉法人「京都聴覚言語障害者福祉協会」の調査によれば、日本の難聴者のうち、補聴器を使用しているのは13・5%にすぎません。イギリス(42・4%)、ドイツ(34・9%)、アメリカ(30・2%)など、欧米先進国にははるかに及びません。
 使用時期も遅く、欧米先進国では、難聴を自覚してから補聴器をつけるまでの期間は2~3年なのに対して、日本は平均4~6年かかっています。
 聴力は40歳代後半から、高音域から低下し始めます。70歳代になると、ほぼすべての音域で聴力が低下し、75歳以上では、約半数の人が難聴に悩みます。高齢化が進んだ日本で、難聴は国民病といっていいかもしれません。
 補聴器が普及しない理由としては。補聴器技能者が少ないこと、補聴器のイメージが悪いこと、世界の補聴器市場は欧米の5社の寡占状態であり、日本人に合わせた商品が開発されていないことなどが挙げられています。

 2023年7月6日(木)

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■乳がん遺伝子検査「オンコタイプDX」、9月1日から公的医療保険の対象に 3割負担で13万500円 [健康ダイジェスト]

 厚生労働省は5日、乳がんの遺伝子検査「オンコタイプDX」について、公的医療保険の対象とすることを決めました。厚労相の諮問機関・中央社会保険医療協議会(中医協)で同日、了承されました。9月1日から適用となります。
 検査の対象は、女性ホルモンに反応し、がんが増殖するタイプの早期患者。採取したがん組織に含まれる21個の遺伝子を解析し、再発のリスクを点数化、抗がん剤治療をするかの判断などに役立てます。
 検査費の公定価格は43万5000円で、3割負担だと13万500円。所得によっては、医療費の自己負担に上限を設ける高額療養費制度の適用となります。年1万8700人が検査を受けると推計されています。
 この検査は2021年12月、製造販売元のエグザクトサイエンス社の開発が遅れ、保険適用が見送られました。今回、同社が開発を終えたため、中医協で改めて審議されました。

 2023年7月6日(木)

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■中国の6月のコロナ死者239人、前月から45%増 発熱外来の受診者は減少 [健康ダイジェスト]

 中国疾病予防コントロールセンターは6日までに、6月に新型コロナウイルスで239人が死亡したと発表しました。5月の164人と比べて45%増となりました。6月1日に28万8000人だった発熱外来の受診者数は、30日には16万4000人まで減少しました。
 中国では4月下旬からコロナが再流行し、専門家は6月末にピークを迎えて1週間に4000万人から6500万人が感染すると予測していましたが、6月の感染者数は公表されておらず、再流行の実態把握は困難です。
 中国当局は感染を徹底して抑え込む「ゼロコロナ」政策を1月に終了した際に、正確な感染者数の公表を取りやめています。

 2023年7月6日(木)

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