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■7月、8月に続いて9月も平均気温が過去最高 平年を2・66度上回る [健康ダイジェスト]

 気象庁は2日、今年9月の平均気温が、平年値(1991~2020年の平均)を2・66度上回り、1898年の統計開始以降で最も高くなったと発表しました。これまで最高だった2012年のプラス1・51度より1度以上高くなっています。今年は7、8月もそれぞれ過去最高気温を記録しており、3カ月連続の更新となった。
 今年は春(3~5月)、夏(6~8月)も過去最高で、年間でも1位のペースで推移。気象庁は10月から冬(12月~来年2月)にかけても高温傾向が続くと予想しています。
 9月の高温の原因は、「偏西風」と「太平洋高気圧」です。日本の上空には「偏西風」と呼ばれる、西から東に向かう風の流れがあり、寒気と暖気の境目になっています。9月はこの偏西風が平年より北側にあったため、暖気が北上し全国的に暖かい空気に覆われやすくなっていました。また夏には日本の南に温暖な「太平洋高気圧」がありますが、9月はこの張り出しが強かったため暖気が日本の上空に、より流れ込みやすくなっていました。
 地球温暖化により平均気温は上昇傾向にありますが、9月はさらに気温上昇を強める条件が重なっていたということで、気象庁の担当者も「これほどの高温になるのは信じられない。温暖化を背景に、たくさんの要因が重なり記録的な現象となった」と語りました。

 2023年10月2日(月)

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■ノーベル生理学・医学賞にアメリカのカリコ氏ら2人 mRNA研究で新型コロナワクチン開発に貢献 [健康ダイジェスト]

 スウェーデンのカロリンスカ研究所は2日、2023年のノーベル生理学・医学賞を「メッセンジャーRNA」(mRNA)ワクチンの基盤技術を開発したハンガリー出身でアメリカ・ペンシルベニア大のカタリン・カリコ特任教授(68)と同大のドリュー・ワイスマン教授(64)に贈ると発表しました。新型コロナウイルス禍で普及したmRNAワクチンで、多くの人命が救われたことが評価されました。
 mRNAという遺伝物質を使ったワクチンや難病の治療薬として応用しようとする研究は約30年前からあったものの、mRNAを人体に投与すると免疫が攻撃して強い炎症が起きるため、安全性で難点がありました。これを解決したのがカリコ氏とワイスマン氏で、2人がペンシルベニア大で研究していた2005年、mRNAの一部の化学物質(ウリジン)を別の化学物質(シュードウリジン)に置き換えると、免疫の攻撃が抑えられることを発見しました。
 この研究がmRNAを医薬品化する最初の足掛かりとなって、ドイツの製薬企業ビオンテックやアメリカのモデルナなどのバイオ企業が注目し、がんやインフルエンザなどに対するmRNAを使った次世代の創薬研究が盛んになりました。
 2020年初頭、新型コロナの感染が世界に拡大すると、アメリカのファイザー、モデルナがmRNAワクチンの開発を進め、同年12月に世界で初めて実用化しました。
 授賞式は、アルフレッド・ノーベルの命日に当たる12月10日にスウェーデンの首都・ストックホルムで開かれます。

 2023年10月2日(月) 

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■果物を食べない日本人、20歳以上の38%は1日摂取量が0グラム 目標は1日200グラム [健康ダイジェスト]

 春から夏にかけてはイチゴにサクランボ、スイカにメロン、秋になれば梨、ブドウ、柿、栗。冬にはリンゴとミカン。日本では四季折々の果物が楽しめますが、日本人は驚くほど果物を食べていません。厚生労働省の国民健康・栄養調査の最新結果では、20歳以上の38%は、果物の1日摂取量が0グラムです。若い世代ほどその割合が高く、20歳代は61%、30歳代は55%、40歳代は53%となっています。
 この調査は、ある特定の1日の食事内容を調べるため、1年を通して全く食べない人の割合とはいえないものの、果物を食べる習慣のない人が相当数いることを示しています。
 ただ、果物は野菜と同じように生活習慣病のリスクを減らし、健康維持に大きな役割を果たしています。
 厚労省は今年、2024年から開始する「健康日本21(第三次)」で、果物摂取量の目標値を1日200グラムと定めました。
 健康日本21は、生活習慣の改善、社会環境の質向上といった健康づくりの各種指標を定めたもの。食生活に関して品目別に挙げられているのは、果物のほか、野菜と食塩の摂取量のみです。「疾患予防に寄与する科学的根拠がそろっている項目を、指標に設定した」と担当者は話しています。

 2023年10月2日(月)

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■保管温度が不適切なコロナワクチンを170人に接種 滋賀県草津市 [健康ダイジェスト]

 滋賀県草津市は9月22日、冷凍庫での保管温度が適正に保たれていなかった新型コロナウイルスのワクチンを170人に接種していたと発表しました。冷凍庫の異常が原因とみられます。健康被害の報告はないといい、市は対象者全員に連絡し、抗体検査を実施するとともに抗体のない人には追加接種する、としています。
 市によると、ワクチンはアメリカのファイザー社製のオミクロン型派生型「XBB・1・5」対応品で、9月11日に冷凍庫の適正温度(零下60~90度)を確認して保管を始めたものの、18日に一時的に零下28・4度まで上昇していました。冷凍庫は警報アラームが鳴るものの、同日は祝日で職員が不在でした。
 その後、保管温度は適正値に戻っていたといいます。22日朝に零下54度に上がり、職員が警報に気付きました。この際、冷凍庫のログを調べ、18日にも保管温度を超えていたことが判明しました。
 保管温度が不適切だったワクチンは、20日に始まった秋接種で7医療機関と1集団接種会場で計170人に使われていました。市は未使用だった約9100回分を廃棄する予定で、ほかの自治体からワクチンの融通を受けるなど接種に影響が出ないようにするといいます。
 市は冷凍庫の故障の可能性もあるとみて、メーカーに原因調査を求めています。
 橋川渉市長は、「市民の皆様にご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げる。確認体制の強化や再発防止策を講じる」とコメントしました。

 2023年10月2日(月)

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