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■「性風俗業はコロナ給付金の対象外」再び「合憲」 東京高裁 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスの経済対策として行われた国の給付金制度で性風俗業が対象外とされたことについて、「職業差別で法の下の平等を定めた憲法に違反する」として、事業者が国を訴えた裁判の2審で、東京高等裁判所は「給付対象にすると、国民の理解を得るのが難しいと判断した理由には合理性がある」として、1審に続いて憲法に違反しないと判断し、訴えを退けました。
 関西地方でデリバリーヘルス(派遣型風俗店)を営む性風俗事業者は、新型コロナの影響を受けた事業者に国が支給する「持続化給付金」や「家賃支援給付金」の制度の対象から外されたことについて、「職業差別で法の下の平等を定めた憲法に違反する」と主張して、国などに賠償と給付金計約446万円の支給を求めました。
 1審の東京地方裁判所は昨年、「性風俗業の特徴は、大多数の国民の道徳意識に反するもので、異なる取り扱いをすることには合理的な根拠がある。国庫からの支出で事業継続を下支えすることは相当でない」として、憲法には違反しないと判断し、訴えを退けました。
 5日の2審の判決で、東京高等裁判所の松本利幸裁判長は「給付対象とすると、国民の理解を得るのが難しいと判断した理由には合理性がある。性の在り方に関する価値観は多様化しているが、性風俗業を公的に認めるのは相当ではないとする考えが失われたわけではない」として、1審に続いて憲法に違反しないと判断し、事業者の訴えを退けました。

 2023年10月5日(木)

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■今年の北半球は史上最も暑い、異常な9月に EU気象機関が発表 [健康ダイジェスト]

 ヨーロッパ連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス(C3S)」は5日、観測史上最も暑い9月となった先月の気温は、例年を「異常」に上回ったと発表しました。
 観測史上最も暑い年となることが予想されている今年、北半球の夏は史上最高気温を記録。世界の多くの地域では、9月に入っても季節外れの暑さが続きました。
 C3Sによると、世界の9月の平均気温は、2020年の記録を0・5度上回る16・38度でした。
 1940年まで逆上る記録の中で「最も異常な暑い月」となり、産業革命前の1850~1900年の9月の平均気温よりも1・75度高かったといいます。また、1991〜2020年の平均気温を0・93度上回りました。
 C3Sのカルロ・ブオンテンポ所長は、「気候の観点からこれまでで最も驚異的な夏だった。信じられないほどだ。気候変動は10年後に起こる何かではなく、今ここにある」と語りました。
 サマンサ・バージェス副所長も、前例のない9月の気温は「異常なほど記録を塗り替えた」と述べました。
 また、C3Sは5日、今年の世界の気温が観測史上最高を更新するとの見通しを示しました。年初からの平均気温は過去の平均を0・52度上回り、産業革命以前の平均気温を1・4度上回ったとしました。
 昨年の世界の平均気温は産業革命以前の平均を1・2度上回ったものの、記録は更新しませんでした。これまでの記録は2016年と2020年のもので、平均気温が産業革命以前の平均を1・25度上回りました。

 2023年10月5日(木)

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■イギリス、紙巻きたばこ生涯禁止 2009年以降生まれ対象に法案導入へ [健康ダイジェスト]

 イギリスのリシ・スナク首相は4日、紙巻きたばこの解禁年齢を段階的に引き上げ、喫煙人口の抑制を目指す法案を議会に提出する考えを表明しました。
 スナク首相はイギリス中部マンチェスターで行われた与党・保守党の年次党大会で演説。「重い病気を引き起こすたばこが公的医療制度の負担になっている」と指摘し、「今後、たばこの解禁年齢を毎年1歳ずつ引き上げていくことを提案する。現在の14歳は合法的にたばこを生涯買えなくなる。たばこを吸うことなく成長できる」と語りました。
 現在、イギリスではたばこの購入は18歳以上に制限されています。2027年から段階的引き上げを開始すれば、2009年以降に生まれた現在14歳以下の⼈は生涯、たばこを買えなくなります。イギリス政府によると、早ければ2040年にも若者の喫煙をほぼ完全になくせる可能性があります。
 スナク首相は、法案の採決は各議員が党の方針に縛られない自由投票で行われる、としています。
 今回の法案は電子たばこは対象に入っていませんが、今後、規制する措置を検討するということです。
 紙巻きたばこの販売禁⽌を巡っては、ニュージーランドも2009年以降に⽣まれた⼈を対象にした法律をすでに整備しています。
 がん研究機関キャンサー・リサーチUKのミシェル・ミッチェル最高経営責任者(CEO)は、「スナク首相はたばこ業界の利益よりもイギリス国民の健康を優先する姿勢を打ち出した」と歓迎し、「全議員が法案を支持することを望む」と述べました。

 2023年10月5日(木)

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■「梅毒」の患者が岩手県で増加、9月時点で年間最多に並ぶ 長野市の患者は過去最多 [健康ダイジェスト]

 岩手県内で性感染症の「梅毒」の患者数が増えています。今年は9月24日時点で29人となり、すでに年間患者数が過去最多だった昨年と同数に上っています。全国的に増加する中、県は各保健所で無料・匿名の検査を行っているほか、早期の医療機関の受診を呼び掛けています。
 県感染症情報センターの集計によると、県内の今年の患者報告数は、9月18~24日が2人で、累計29人となりました。全数把握が始まった1999年以降で最多だった2018年と2022年(速報値)の年間患者数29人と早くも並びました。
 一方、長野市保健所は4日、性感染症の「梅毒」の患者報告数が1日時点で25人となり、記録のある2006年以降最多となったと明らかにしました。全国や長野県全体の患者数も過去最多ペースで増加。交流サイト(SNS)やマッチングアプリで、見知らぬ人とも簡単に出会えるようになったことが一因とみられ、県や市は適切な予防を呼び掛けています。
 市保健所によると、2006年~2017年の年別の梅毒患者報告数は1ケタ台で推移し、2018年に初めて10人を超えました。今年は3カ月を残して、これまで最多だった2019年の23人を上回りました。今年の県全体の報告数は10月1日時点で63人に達しており、過去最多だった2022年の71人(速報値)を超えるペースとなっています。
 梅毒は「梅毒トレポネーマ」という細菌が、人との粘膜接触などによって体内に侵入する感染症。感染後数週間で、侵入した部位にしこりや潰瘍などができることがあり、治療をしなくても症状はいったん軽くなります。数カ月で手のひらなどに赤い発疹が現れます。
 早期の薬物治療で完治が可能なものの、放置すると脳や心臓に合併症を起こします。また、妊婦が感染すると流産や死産の危険性が高まり、赤ちゃんが先天性梅毒を患ったりする恐れもあります。

 2023年10月5日(木)

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