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■病気 膿胸 [病気(な行)]

[乙女座]胸膜の感染症により、胸膜内に膿性の液体がたまった状態
 膿胸(のうきょう)とは、胸膜が炎症を起こして、胸膜内にたまった液体が化膿菌を含み、膿性となった状態。
 肺炎や肺膿瘍(のうよう)が胸膜に広がり、細菌が胸膜内に侵入して発症することが多く、胸腔(きょうくう)内手術後に続いて起こることもあります。
 寒け、高熱、胸痛、せき、背部痛などを伴い、胸膜内のうみが肺内に漏れると、膿性たんが吐き出されます。胸痛は、深呼吸やせきで増悪するのが特徴。うみが多量にたまってくると、息切れ、呼吸困難、胸部圧迫感なども起こります。重症の場合は、血圧低下や敗血症を伴い、ショック状態となります。
 症状の期間によって、3カ月未満の急性膿胸と、3カ月以上の慢性膿胸に分けられます。
 膿胸の原因のうち、最も多いのは肺炎で、肺炎の発症者の1〜2パーセントに認められます。肺炎の原因菌は肺炎球菌が多く、特に黄色ブドウ球菌性肺炎では引き起こしやすくなります。ほかにはクレブシエラ、グラム陰性桿菌(かんきん)が、膿胸の原因菌となります。
 原因が肺結核の場合は結核性膿胸であり、年余に渡ってうみがたまり、慢性膿胸と呼ばれる病態を示すことがあります。慢性膿胸では、無症状のこともあります。
 膿胸は高齢で寝たきりの人に発症しやすく、口腔内の細菌が肺内に流れ込みやすいのがその理由です。まれに、膿胸から悪性Bリンパ腫(しゅ)が発症します。
[乙女座]膿胸の治療法と予防法
 深呼吸やせきで増悪する胸痛を自覚し、発熱もあれば、早めに内科を受診します。高齢で寝たきりの人が胸痛や発熱を訴えた場合は、家族が病院に連れていったほうがよいでしょう。
 医師による診断では、胸部X線検査で胸水がたまっている像が認められ、胸膜内に針を刺して採取した胸水が膿性であれば、膿胸と確定します。胸水は必ず細菌検査をし、結核菌も培養して調べます。細菌性膿胸でも、原因菌を検出できない場合もあります。
 血液検査では、白血球増加、CRP高値、赤沈促進などの炎症所見の高進が認められます。また、胸部CT検査は膿状の液体がどのくらい、どこにたまっているのか判断するのに有用です。
 結核性膿胸の場合は慢性の経過をとり、多くは結核性胸膜炎の既住があって、胸水も膿性でなく褐色を示すことがあります。また、結核菌を証明できないことも多くあります。
 膿胸の治療では、原因となる細菌に感受性のある抗生物質の全身投与と、チューブによって排液する胸腔ドレナージが行われます。
 抗生物質は、広域ペニシリンや第2世代セフェム系の薬剤が点滴で投与されます。しばしば、アミノグリコシド系薬剤も併用されます。
 胸腔ドレナージでは、膿状の胸水の詰まりをなくすため、なるべく太いチューブ留置し、持続的に排液します。チューブから直接抗生物質を注入したり、生理食塩水で胸腔内を洗浄したりもします。
 これらの治療により、多くは2〜3週間で治癒します。
 難治性の慢性膿胸では、内科的治療のみでは治癒させることが困難であり、多く場合は外科的治療が必要になります。うみを排除し、膿胸ができて厚くなったた胸膜をはがす胸膜剥皮(はくひ)術や、膿胸の病巣を縮小、閉鎖して肺の膨張を図る胸郭形成術が行われます。

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■病気 脳ヘルニア [病気(な行)]

[位置情報]頭蓋内の浮腫や出血により、脳が押し出された状態
 脳ヘルニアとは、外傷など何らかの原因によって頭蓋(とうがい)骨の中に浮腫(ふしゅ)や出血などが起き、その部分に圧迫された脳が押し出された状態。ヘルニアとは、体内の臓器などの組織が本来あるべき部位から押し出されることをいいます。
 脳は基本的に硬い頭蓋骨にガードされていますから、簡単には押し出されません。この頭蓋骨にガードされているというのが脳ヘルニアの場合とても厄介な問題で、押し込まれても逃げ場がないので、そのまま脳自体に圧力がかかり続けます。これを頭蓋内圧高進といいます。
 脳ヘルニアは頭蓋内圧高進の最終段階ともいえるもので、脳の位置がずれるスペースがないのに、圧力が限界まで高まってしまい、いよいよ他の組織を押し込んでずれた状態です。いうまでもなく脳は生命活動をつかさどる部分なので、こうした圧迫はそのまま生命の危険につながります。
 脳の圧力が高まる原因としては、頭の強打による外的損傷と疾患による内的損傷が挙げられます。自動車事故、転倒、暴行、スポーツ活動中の事故などで頭を強打した外的損傷の場合、頭蓋骨の中で脳にもダメージがくることがあり、脳がはれたり、脳回りの血管が出血したりすると、次第に脳の圧力は高まり、そのまま放置すると脳ヘルニアを起こします。
 疾患によって脳がはれたり、脳内出血などを起こしたりした内的損傷の場合も、外的損傷と同様、脳の圧力が高まっていくことになります。脳内出血そのものがすでに危険であり、ここから頭蓋内圧高進を経て、脳ヘルニアにまで達すると事態は一刻を争うことになります。
 脳はすべての感覚を握っているだけに、出血の位置や大きさ、方向などといった要因によって、実にさまざまな症状をみせます。まず脳がずれる前の脳圧が高まっている状態だけでも、激しい痛み、意識障害、判断力の喪失、めまい、吐き気、嘔吐(おうと)、けいれん、まひ、瞳孔(どうこう)が光を追えなくなるなどの症状が現れます。
 さらに悪化して、脳がずれる脳ヘルニアになると、大部分は脊髄(せきずい)部分の大孔といわれる部分にずれることになります。大孔だけは脊髄とつながっているので穴があり、押し出された脳は深部にある生命維持中枢である脳幹を圧迫し、自発呼吸困難や脈拍異常などを起こします。
 さらに悪化すれば、呼吸困難から呼吸停止にまで至り、次いで脈が乱れ、血圧が下がって死に至ります。
[位置情報]脳ヘルニアの検査と診断と治療
 頭をぶつけた場合、小さくても出血が起こり、何時間もかけてゆっくり脳ヘルニアにまで進行していく可能性もありますから、多少ぶつけたくらいと安心せず、脳神経外科の専門医を受診して検査を受けます。また、自覚症状である脳の締め付けられるような痛み、吐き気、めまいなどを感じた場合も、やはり受診します。
 医師の側は、意識や瞳孔の臨床症状から診断します。原因の診断のために頭部CTは必須で、脳ヘルニアを示すCTの所見として、正常では左右対称の脳の構造が圧迫のためゆがんで見えたり、頭蓋内圧高進のため脳脊髄液が満たされている脳の透き間である脳室や脳槽が圧迫されたり、あるいは消えてなくなったりしています。
 脳ヘルニアは、ほかのヘルニアである鼠径ヘルニア(脱腸)、椎間板(ついかんばん)ヘルニアなどと違って、ほかの症状、疾患の最終段階として起きてくるものなので、瞳孔異常の初期症状がみられたら、緊急に適切な治療と手術が必要となります。ほかのヘルニアと違って、保存療法はまずありません。  
 手術では、開頭して圧迫の原因となる浮腫、出血などを除くことになります。 脳ヘルニアが進行し、脳幹の機能が失われて呼吸停止に至っている場合などは、手術の危険が高く、開頭手術を行えないこともあります。
 浮腫、出血がないか少ない場合は、手術の効果が低いため、薬物療法が選択されることが多くなります。頭蓋内圧高進に対して、グリセオールやマンニトールなどの脳圧降下剤の点滴注射が行われます。特殊な治療法として、バルビツレート療法や低体温療法があるものの、副作用も大きいため適応は慎重に判断されます。頭蓋骨を外す外減圧術が行われることもあります。
 予後は原因によりますが、一般的には症状の進行程度と、症状出現からの時間経過に比例して悪くなります。

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■病気 乗り物酔い(動揺病) [病気(な行)]

[船]船など乗り物に乗っている最中に、気分が悪くなる症状
 乗り物酔いとは、船、飛行機、バス、車、タクシー、電車など、いろいろな乗り物に乗っている最中に気分が悪くなる症状。船酔い、空酔い、バス酔いとも呼ばれ、近年では動揺病、加速度病とも呼ばれています。
 遊園地のジェットコースターやコーヒーカップなどの乗り物でも、症状が出ることもあります。軽いめまいのほかに、顔面が蒼白(そうはく)になったり、首や額、手のひらに冷や汗をかいたり、吐き気を伴ったりします。吐き気を感じると同時に生つばが出てきて、ため息や生あくびが出てきます。次第に無気力になり、頭の重みや頭痛が出てくる場合もあります。
 生つばが出た状態が続くと、突然、嘔吐(おうと)を起こします。さらに悪化した場合には、下痢を起こすこともあり、あまりにも嘔吐を繰り返すと脱水症状に陥り、点滴が必要になることもあります。
 一般的には、乗り物から降りた場合、しばらくすると症状は回復し、後遺症も残りません。
 ふだんは乗り物酔いをしない人でも、体調次第で起こることがありますし、めまいを起こしやすい人は、乗り物にも酔いやすい傾向があります。乗り物別の酔いやすさには個人差があり、例えば車には全く酔わない人でも船には酔いやすかったり、飛行機や電車には全く酔わないのに車には酔いやすいという人もいます。
 急ブレーキ、急発進を行う乱暴な運転、渋滞、上り斜面、つづら折りのカーブ、効きすぎる暖房、効きが悪い冷房などが長時間続いた場合には、とりわけ発生しやすくなります。
 乗り物酔いが起こる原因ははっきりとはわかっていませんが、乗り物に乗っている時の振動、加速、減速などによって、耳の奥にある内耳の三半規管と前庭という平衡器官が連続的に刺激されて起こると考えられています。
 体の平衡、すなわちバランスは、静止時でも運動時でも、脳やほかの神経系、目でも調節されますが、耳がたいへん重要な役割を果たしています。耳では、三半規管と前庭が体の平衡を調節していて、三半規管は主に回転運動に関係し、前庭は上下、前後の運動に関係しています。三半規管と前庭が病的に侵されると、立つことも歩くこともできず、めまいが起こります。
 三半規管と前庭が強く刺激された例が乗り物酔いで、この平衡器官は呼吸や循環器をつかさどる自律神経系とも連絡しているために、乗り物酔いでは気分が悪くなり、吐き気、嘔吐、冷や汗などの症状が出てくるのです。
 なお、何日も繰り返し刺激されていると、乗り物酔いの症状は急激に消失していきます。例えば、日本からヨーロッパまでの長期間の航海に出た時、最初の数日間は激しい乗り物酔いの症状を示した人でも、しばらくたつと消えてしまいます。
 つまり、慣れていない乗り物に乗ったとしても、何度も同じ体験を繰り返すと次第に乗り物酔いの症状が軽減し、最終的にはその乗り物に乗っても症状が出なくなります。
[船]乗り物酔いの治療法と予防法
 乗り物酔いの治療の基本は、不安感を抱かないことです。酔うかもしれないという不安を抱かないようにして、楽しみながら乗るべきです。周りの人も、不用意に不安がらせないことです。
 どうしても不安が強い時は、乗り物に乗る30分前ごろに酔い止めの薬を飲んでおきます。この内服薬は抗ヒスタミン剤が代表的で、眠気やだるさの副作用が伴うために、これに無水カフェインを含ませている薬もあります。内服液になっているものや、水なしで内服できるチュアブルタイプの薬もありますが、内容はやはり抗ヒスタミン剤が主体で、どの薬も症状が出る前に内服することが大切です。
 欧米では、スコポラミンという副交感神経遮断(しゃだん)剤を皮膚に張るタイプもありますが、眠気が生じ、しかも記憶障害が起こることがあるために日本では許可されていません。
 乗り物に酔わないためのポイントを紹介します。
 きちんと睡眠をとっておく。空腹のまま乗り物に乗らない。脂肪分の多い食品を避けて食べすぎず、酒や乳製品、炭酸飲料を飲みすぎずに、適度な食事をとっておく。乗る前にトイレをすませておく。厚着をせず、風通しのよい楽な服装をする。きついネクタイやベルト、帽子、体を圧迫する下着は避ける。
 乗り物の中では、読書や携帯メール、携帯ゲーム機のプレイなど、眼球の動きを細かくするような行為はしない。一点を凝視せず、遠くの景色をぼんやりと見る。窓を開けて、風に当たる。船なら甲板に出て空気を吸う。気分をリラックスさせ、深くゆっくりと呼吸する。周りの人と話す、好きな音楽を聞く、歌を歌う、合唱するなどで気分をそらす。
 後ろ向きの座席を避け、進行方向が見える前の方に座る。気分が悪くなったら、早めにシートを倒すか横になる。
 以上のポイントを一つずつ実践するとともに、何より気を強く持つことが大事です。酔うかもしれないと思っていると、本当に酔ってしまいます。予防に最善を尽くしたから大丈夫と自信を持って、乗り物に乗るようにします。

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■病気 日光角化症(老人性角化腫) [病気(な行)]

[晴れ]長期間、紫外線を受けて起こる前がん性の皮膚変化
 日光角化症は、長い年月に渡って日光紫外線を受けたことが原因で起こる前がん性の皮膚変化。老人性角化腫(しゅ)とも呼ばれます。
 日光紫外線を受けやすい顔面、耳、前腕、手の甲の皮膚に好発します。直射日光を受けて急性に起こるいわゆる日焼けとは異なり、長い年月に渡って慢性的に日光紫外線、特に中波長紫外線を受けることにより表皮細胞のDNAに傷ができるのが、その原因と考えられています。
 日光に含まれる紫外線は肉眼では見えませんが、皮膚に最も大きな影響を与えます。体がビタミンDを作り出すのを助ける働きがあるので、少量ならば紫外線は有益なものの、大量に浴びると遺伝物質であるDNAが損傷を受け、皮膚細胞が作り出す化学物質の量と種類が変わってしまうのです。
 発症者の年齢は、中高年層がほとんど。性差は、やや男性に多い傾向があります。日焼けの際に皮膚に紅斑(こうはん)を生じやすい人のほうが、褐色変化する人よりもなりやすいと見なされています。白色人種に比べて黒色人種、黄色人種では発症率が低く、日本人での発症率については沖縄県が高いという報告もあります。
 症状としては、黄褐色のかさぶたを伴う大きさ1〜3cmの紅褐色の皮疹(ひしん)が現れることが多く、角化した部分はかさかさしたうろこ状となり、ぼろぼろむけます。色が濃くなったり、灰色がかったりすることもあり、触れると硬く感じられます。周囲の皮膚は薄くなり、多少の赤みがあります。
 皮疹が1カ所だけにできることも、複数の部位にできることもあります。軽度のかゆみを訴えるケースもありますが、皮疹以外に自覚症状を来すことはまれ。皮疹は自然に消えることもあれば、同じ部位や別の部位に再発することもあります。
 老人性のいぼと間違いやすいので注意が必要なものの、前がん性の皮膚変化といっても実際に、扁平(へんぺい)上皮がん、または有棘(ゆうきょく)細胞がんにまで発展するケースは、数パーセントにとどまります。
[晴れ]日光角化症の検査と診断と治療
 日光角化症では、いぼ(脂漏性角化症あるいは尋常性疣贅〔ゆうぜい〕)などと紛らわしいことがありますので、疑わしい場合は病変の一部を切り取って組織検査をする皮膚生検を行います。組織所見に基づいて、日光角化症を委縮性、ボーエン病様、棘(きょく)融解性、肥厚性、色素性に分類することもあります。
 治療は通常、病変を液体窒素で凍結させて取り除きます。高齢者や角化部分の多発例では、液体窒素による凍結療法やCO2レーザー照射なども行います。
 また、角化部分の多発例では、フルオロウラシル入りのローションやクリームを塗ることもあります。フルオロウラシルは皮膚の発赤、うろこ状のかさつき、角化症の部分とその周囲の日光で損傷した皮膚をヒリヒリさせるなどの作用を起こすため、この治療を行うと皮膚の状態は一時的に悪化したようにみえます。
 治療後も、外科的切除の取り残しがないことや再発の有無をみるため、定期的な経過観察が必要です。
 日常生活での注意点としては、一見正常にみえる皮膚も日光紫外線のダメージをすでに受けているので、新たな病巣を生じないためにも、サンスクリーンを使用するとともに帽子などで直射日光を避けるようにします。日光の紫外線が最も強いのは、1日の中では午前10時から午後3時までの日中、季節では夏、地域では海抜の高い場所です。

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