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■九州新幹線で急患搬送 2011年春にドクタートレイン [健康ダイジェスト]

 JR九州(福岡市)が2011年3月に全線開業する九州新幹線「つばめ」で、救急患者の搬送を行うドクタートレインの準備を進めていることがわかりました。
 新生児や妊婦など周産期の緊急治療が必要な患者らの搬送を想定。鹿児島では治療や手術が難しい患者を、高度医療が受けられる熊本、福岡の周産期母子医療センターや、新生児集中治療室(NICU)、救急病院などに搬送します。逆に、鹿児島が県外から受け入れることもあります。
 これまで遠く離れた病院への救急搬送は、主に救急車やヘリコプターで行われてきました。車は時間がかかり、ヘリは夜や悪天候には飛べません。新幹線が選択肢に加わることで、救命率の向上が期待されます。
 本州で新幹線を運行するJR3社によると、東日本は一部で急患搬送例はあるものの、東海、西日本では実施していません。鹿児島市立病院の周産期医療に携わる医師の提案を受け、熊本市医師会が08年夏、JR九州に搬送協力を依頼。同社が要請を受け入れました。
 関係者によると、搬送は新800系車両の多目的室を利用する予定。多目的室は今も気分の悪くなった乗客や赤ちゃんへの授乳、おむつ替えに使われており、電源もあります。搬送の対象は、隔離の必要な伝染病でなく、容体が比較的安定している人で、医師や看護師の同乗、運行ダイヤを乱さないことなどが条件になるといいます。
 JR九州では現在、多目的室がついていなかったタイプの「つばめ」計6編成を順次改造中で、1編成当たり約1100万円の費用がかかるとされています。 

 2010年4月18日(日) 




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404

いつも訪問ありがとうございます。
新型の在来線特急列車などにある多目的室では、出入り口が車両内側の狭い通路ではなく乗降ドアのあるエントランス通路にあるものが走っています。
これは緊急搬送も想定した構造で、車両の出入り口からすぐ多目的室に出入りできるようにするための設計です。
都市部ではなく、特に過疎地域を走る列車に積極的に採用されている思想です。
優秀な方の多い会社が積極的に考えて活動していること、地域の公共性にとって一番貢献できる方法を理解していることが原動力です。
by 404 (2010-04-22 09:31) 

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