■用語 アキレス腱炎 [用語(あ)]
アキレス腱が細かな部分断裂によって炎症を起こした状態
アキレス腱(けん)炎とは、かかとの上に位置しているアキレス腱が炎症を起こした状態。非感染性の炎症で、主にスポーツなどによる使いすぎで起こります。
アキレス腱は、ふくらはぎの筋肉である下腿三頭筋(かたいさんとうきん)とヒラメ筋の腱部分で、かかとの骨である踵骨(しょうこつ)に付着しており、足首を足底側に曲げる働きをしています。スポーツの性質上、酷使されることの多いアキレス腱は、常に小さな断裂と再生を繰り返しているといえます。
この小さな断裂こそが、アキレス腱炎の原因といえます。アキレス腱の小さな断裂は、運動による酷使の繰り返しと疲労の蓄積によって発生し、断裂が再生する過程でアキレス腱の組織が炎症を起こして、アキレス腱炎を引き起こしているのです。
アキレス腱炎の症状は、アキレス腱断裂に比べて軽いけがであるといえます。しかし、症状として発生する痛みは、アキレス腱断裂よりも頻繁に起こります。アキレス腱炎の主な症状でもある痛みは、歩行やジャンプなどの足がかかわる動作を行うごとに発生し、アキレス腱が付着している部分より2~6cm上方に起こります。
はれを伴うのも症状の一つで、進行すると、はれを原因とする血行不良やしこりを引き起こします。
急性期に適切な処置を行えば痛みは改善しますが、病状が回復していない状態で負担をかけると慢性傾向になり、足を動かすだけでも痛みが起こるようになります。運動能力の低下はみられないまでも、痛みが続くため運動も、日常生活も困難になりやすいのです。
スポーツの現場では、アキレス腱炎による痛みを我慢すべきものとして指導されていることが多々あります。しかし、痛みを我慢して運動を続けて負担をかけていると、炎症を起こした組織が変性して、繊維状の瘢痕(はんこん)組織に置換されてしまう場合があります。瘢痕組織に置換された組織は元通りに再生しなくなるため、アキレス腱炎は我慢すべきではない障害といえます。
整形外科医によるアキレス腱炎の治療に当たっては、原因となった運動を休み、患部を安静にしておくことが大切です。痛みを抑えるための消炎鎮痛剤の投与や、患部のアイシングを続け、痛みが引いたら温熱療法で血行を促進していきます。痛みが強い場合は、かかとを持ち上げる装具を使うこともあります。
基本的に手術は行われませんが、薬物治療などをしても症状がなかなか改善されない場合や、スポーツ活動に早く復帰しなくてはならない場合などは手術を行うことになります。
一般的には治療開始から1〜2週間ほどで、症状は好転します。完治後は、練習メニューの見直しなどの再発予防策を講じて行くことが大切となります。
アキレス腱炎を予防するには、運動前のストレッチと運動後のアイシングで炎症を防ぐことが効果的です。下腿三頭筋と同じく、アキレス腱から分離しているふくらはぎのヒラメ筋を伸ばすストレッチは、アキレス腱の負担を軽減する効果があり、アキレス腱のスポーツ障害を予防するためには欠かせないものといえます。運動後のアイシングも炎症を防ぐためには欠かせないものなので、忘れないようにします。
アキレス腱(けん)炎とは、かかとの上に位置しているアキレス腱が炎症を起こした状態。非感染性の炎症で、主にスポーツなどによる使いすぎで起こります。
アキレス腱は、ふくらはぎの筋肉である下腿三頭筋(かたいさんとうきん)とヒラメ筋の腱部分で、かかとの骨である踵骨(しょうこつ)に付着しており、足首を足底側に曲げる働きをしています。スポーツの性質上、酷使されることの多いアキレス腱は、常に小さな断裂と再生を繰り返しているといえます。
この小さな断裂こそが、アキレス腱炎の原因といえます。アキレス腱の小さな断裂は、運動による酷使の繰り返しと疲労の蓄積によって発生し、断裂が再生する過程でアキレス腱の組織が炎症を起こして、アキレス腱炎を引き起こしているのです。
アキレス腱炎の症状は、アキレス腱断裂に比べて軽いけがであるといえます。しかし、症状として発生する痛みは、アキレス腱断裂よりも頻繁に起こります。アキレス腱炎の主な症状でもある痛みは、歩行やジャンプなどの足がかかわる動作を行うごとに発生し、アキレス腱が付着している部分より2~6cm上方に起こります。
はれを伴うのも症状の一つで、進行すると、はれを原因とする血行不良やしこりを引き起こします。
急性期に適切な処置を行えば痛みは改善しますが、病状が回復していない状態で負担をかけると慢性傾向になり、足を動かすだけでも痛みが起こるようになります。運動能力の低下はみられないまでも、痛みが続くため運動も、日常生活も困難になりやすいのです。
スポーツの現場では、アキレス腱炎による痛みを我慢すべきものとして指導されていることが多々あります。しかし、痛みを我慢して運動を続けて負担をかけていると、炎症を起こした組織が変性して、繊維状の瘢痕(はんこん)組織に置換されてしまう場合があります。瘢痕組織に置換された組織は元通りに再生しなくなるため、アキレス腱炎は我慢すべきではない障害といえます。
整形外科医によるアキレス腱炎の治療に当たっては、原因となった運動を休み、患部を安静にしておくことが大切です。痛みを抑えるための消炎鎮痛剤の投与や、患部のアイシングを続け、痛みが引いたら温熱療法で血行を促進していきます。痛みが強い場合は、かかとを持ち上げる装具を使うこともあります。
基本的に手術は行われませんが、薬物治療などをしても症状がなかなか改善されない場合や、スポーツ活動に早く復帰しなくてはならない場合などは手術を行うことになります。
一般的には治療開始から1〜2週間ほどで、症状は好転します。完治後は、練習メニューの見直しなどの再発予防策を講じて行くことが大切となります。
アキレス腱炎を予防するには、運動前のストレッチと運動後のアイシングで炎症を防ぐことが効果的です。下腿三頭筋と同じく、アキレス腱から分離しているふくらはぎのヒラメ筋を伸ばすストレッチは、アキレス腱の負担を軽減する効果があり、アキレス腱のスポーツ障害を予防するためには欠かせないものといえます。運動後のアイシングも炎症を防ぐためには欠かせないものなので、忘れないようにします。
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