■用語 股部白癬 [用語(か行)]
白癬菌が皮膚、特に内またなどに感染して起こる皮膚病
股部白癬(こぶはくせん)とは、かび(真菌)の一種の白癬菌が原因となって起こる皮膚病で、特に、またやしり、太もも、下腹部など、すれて湿っている部分にできるもの。いんきんたむし、頑癬ともいいます。
夏季に、男性に多くみられ、時に集団発生することもあります。白癬菌は皮膚糸状菌とも呼ばれ、日本では10種類ほどみられるとされていますが、股部白癬の原因菌は大部分が猩紅(しょうこう)色菌で、まれに鼠径(そけい)表皮菌によることもあります。
初めの変化は、丘疹(きゅうしん)と小さな膿疱(のうほう)です。丘疹とは、小さなぶつぶつで皮膚面からわずかに盛り上がっているものです。膿疱とは、黄色く濁った液が入っている小さな水疱です。
これらが集まって輪状に並び、堤防状に盛り上がって、境界が鮮明になっていきます。中心部の皮膚は一見、治ったように見え、厚く硬くなって、褐色の色素沈着がみられるようになります。辺縁部には、赤いやや水っぽい丘疹が集まり、むけかかった皮がついているのが特徴です。激しいかゆみを伴い、体が温まると強くなります。
なお、白癬菌は高温多湿を好み、ケラチンという皮膚の蛋白(たんぱく)を栄養源とするため、男性の陰茎、陰のうに白癬菌がつくことは、まれです。
股部白癬の検査と診断と治療
皮膚科の医師による股部白癬の検査では、水疱部の皮膚を水酸化カリウムで溶かし、溶けずに残る白癬菌を顕微鏡で観察する方法が一般的で、皮膚真菌検査と呼ばれます。 時には、培養を行って、原因菌の同定を行うこともあります。
治療法としては、表在性の白癬菌を殺す働きのある抗真菌薬の外用が一般的です。普通、1週間から10日で症状が改善しますが、皮膚が入れ替わる数カ月間の外用が必要です。広範囲のもの、抗真菌薬でかぶれるものでは、内服療法を行います。肝臓に負担がかかることもあるため、肝臓の弱い人は内服できません。内服中は1カ月に1回、肝機能検査を行います。
生活上で、股部白癬に対処する注意点を挙げると、真菌は高温多湿を好むので、その逆の状態にすることが必要です。すなわち、蒸さない、乾かす、よく洗うといったことです。毎日、入浴して、その日についた汚れをせっけんや、ボディソープできれいに洗い流して、後は十分に水をふき取ります。湿った下着類も毎日、取り替えます。ふだんから体の清潔を心掛けることは、予防のためにも大事です。
股部白癬(こぶはくせん)とは、かび(真菌)の一種の白癬菌が原因となって起こる皮膚病で、特に、またやしり、太もも、下腹部など、すれて湿っている部分にできるもの。いんきんたむし、頑癬ともいいます。
夏季に、男性に多くみられ、時に集団発生することもあります。白癬菌は皮膚糸状菌とも呼ばれ、日本では10種類ほどみられるとされていますが、股部白癬の原因菌は大部分が猩紅(しょうこう)色菌で、まれに鼠径(そけい)表皮菌によることもあります。
初めの変化は、丘疹(きゅうしん)と小さな膿疱(のうほう)です。丘疹とは、小さなぶつぶつで皮膚面からわずかに盛り上がっているものです。膿疱とは、黄色く濁った液が入っている小さな水疱です。
これらが集まって輪状に並び、堤防状に盛り上がって、境界が鮮明になっていきます。中心部の皮膚は一見、治ったように見え、厚く硬くなって、褐色の色素沈着がみられるようになります。辺縁部には、赤いやや水っぽい丘疹が集まり、むけかかった皮がついているのが特徴です。激しいかゆみを伴い、体が温まると強くなります。
なお、白癬菌は高温多湿を好み、ケラチンという皮膚の蛋白(たんぱく)を栄養源とするため、男性の陰茎、陰のうに白癬菌がつくことは、まれです。
股部白癬の検査と診断と治療
皮膚科の医師による股部白癬の検査では、水疱部の皮膚を水酸化カリウムで溶かし、溶けずに残る白癬菌を顕微鏡で観察する方法が一般的で、皮膚真菌検査と呼ばれます。 時には、培養を行って、原因菌の同定を行うこともあります。
治療法としては、表在性の白癬菌を殺す働きのある抗真菌薬の外用が一般的です。普通、1週間から10日で症状が改善しますが、皮膚が入れ替わる数カ月間の外用が必要です。広範囲のもの、抗真菌薬でかぶれるものでは、内服療法を行います。肝臓に負担がかかることもあるため、肝臓の弱い人は内服できません。内服中は1カ月に1回、肝機能検査を行います。
生活上で、股部白癬に対処する注意点を挙げると、真菌は高温多湿を好むので、その逆の状態にすることが必要です。すなわち、蒸さない、乾かす、よく洗うといったことです。毎日、入浴して、その日についた汚れをせっけんや、ボディソープできれいに洗い流して、後は十分に水をふき取ります。湿った下着類も毎日、取り替えます。ふだんから体の清潔を心掛けることは、予防のためにも大事です。
タグ:健康創造塾 用語 用語(か行) 股部白癬 頑癬 ストロベリーマーク イチゴ状血管腫 水虫(足白癬) 単純性疱疹(単純性ヘルペス) 白癬(はくせん) 脱毛、薄毛 カポジ肉腫 乾癬(かんせん) 疥癬(かいせん) 結節性紅斑 白なまず(白斑) 黒なまず(癜風) 脂漏性皮膚炎 ふけ症 たこ、魚の目 しみ(肝斑) そばかす(雀卵斑) にきび(尋常性痤瘡) 爪甲白斑症 皮膚結核 爪甲周囲炎(爪囲炎) 爪甲剥離症 爪白癬(爪の水虫) 日光過敏症(光線過敏症) かぶれ(接触皮膚炎) 接触皮膚炎(かぶれ) 主婦湿疹(手湿疹) じんましん(蕁麻疹) 痒疹 多形滲出性紅斑 紅皮症(剥脱性皮膚炎) 紫斑病 せつ、よう やけど(熱傷) いんきんたむし(股部白癬) しらくも(頭部白癬) 口腔カンジダ症(鵞口瘡) 匙状づめ 時計ガラスつめ(ヒポクラテスつめ) 酒さ様皮膚炎(口囲皮膚炎) 掌蹠膿疱症 蜂窩織炎、丹毒 爪甲横溝 爪甲軟化症 白皮症 白板症 乾皮症 陥入爪 とびひ(伝染性膿痂疹) ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSS症候群)
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