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■納豆の成分に骨粗鬆症を予防する効果 金沢大グループが解明し、特許出願 [健康ダイジェスト]

 納豆などに多く含まれる成分「ポリアミン」に骨量の減少を抑える効果があることを、金沢大医薬保健研究域薬学系の米田幸雄教授らの研究グループが1日までに、マウスなどによる実験で突き止めました。英国薬理学雑誌の電子版に発表しました、
 納豆菌の細胞の中に多く含まれているポリアミンは老化抑制効果が注目されていますが、骨への効果が判明したのは初めて。骨粗鬆症などに対する副作用が少ない予防、治療法の開発につながるとみられ、同研究グループは特許を出願しました。
 生物の体内には、古くなった骨を溶かす破骨細胞と新しい骨を作る骨芽細胞があり、2つの細胞がバランスよく働いて骨が生まれ変わっています。骨粗鬆症や関節リウマチは加齢や女性ホルモンの不足、免疫異常などで破骨細胞が活性化して発症します。いずれも現在、薬剤治療が中心となっていますが、副作用もあり、有効性は確立されていません。
 米田教授らのグループは、骨粗鬆症モデルのマウスと、関節リウマチモデルのラットにそれぞれ28日間、ポリアミンを混ぜた水を投与。骨粗鬆症モデルのマウスでは、何も与えない場合は骨量が3~4割減少したのに対して、ポリアミンを投与したマウスはほとんど減少しませんでした。関節リウマチモデルのラットでは、何も与えない場合と比べ、骨や軟骨が破壊される量が3分の1程度に抑えられました。
 さらに、培養細胞実験で、破骨細胞にポリアミンを加えると、細胞の働きが抑制されることも確認しました。
 ポリアミンは納豆や豆腐、みそなど大豆食品全般に多く含まれるほか、キノコ類、チーズ、ヨーグルトにも多く含まれています。米田教授によると、実験の結果を基にした試算では、人間でも毎日約100グラムの大豆を摂取すれば、効果が得られる可能性が大きいといいます。
 米田教授は、「ポリアミンは納豆など日本人になじみの深い食品で摂取でき、副作用も少ないとみられる。特定保健用食品や医薬品などの開発につながる」と語りました。

 2012年3月3日(土)




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