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■就寝中に装用して裸眼視力を改善するコンタクト 東レなど発売 [健康ダイジェスト]

 近視および近視性乱視の人が日中に裸眼で生活できるよう角膜を矯正する治療用のコンタクトレンズ「ブレスオーコレクト」を、東レ(東京都中央区)などが発売しました。
 就寝時にコンタクトレンズを装用すると角膜の形状が変化し、起床後にレンズを外しても一時的に裸眼視力が改善された状態になるといいます。
 医療機器開発のベンチャー企業、ユニバーサルビュー(東京都千代田区)が開発して今年3月に製造販売承認を取得し、東レが販売元となります。東レの高分子技術で開発した、酸素を通しやすくて丈夫なレンズ素材を採用したほか、日本人の角膜の形状に適したデザインとしました。
 東レによると、厚生労働省から国内使用を承認された同種のレンズとしては3例目。レンズ素材も含めた純国産の商品は初めてだといいます。
 近視度数の軽い人の場合、夜間の装用を2週間ほど続ければ、朝レンズを外してから2日間ほどは裸眼視力が改善された状態を維持できます。レンズを日々手入れすれば、2年程度は使用可能。
 眼科専門医向けに販売し、初年度に10億円、2~3年後には30億円程度の売上高を目指します。
 眼科専門医による治療は保険適用外で、標準的な初期費用は20万~30万円程度。こうした治療法は「オルソケラトロジー」と呼ばれ、米国や中国では普及しているといいます。日本人の角膜に合った矯正用コンタクトレンズの開発が遅れていたことなどから、国内では2~3万人に処方されている程度といいます。
 日本人の角膜の形状は欧米人と比較して、中心部に突出の少ない球形が多いといわれており、ブレスオーコレクトではレンズの内面カーブを調整し、球形角膜に処方しやすいように設計されています。
 東レはブレスオーコレクトで、レーシックなどの視力回復手術に抵抗がある人の需要を取り込めるとしており、「これから認知度を高め、将来的にはレーシックを上回る市場に拡大させたい」と話しています。現在、レーシックは日本で約40万人に処方されています。
 また、東レはユニバーサルビューと組み、アジアなど海外での展開も視野に入れています。

 2012年7月4日(水)




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