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■メタボの人の医療費、年12万円割高も 厚労省調査 [健康ダイジェスト]

 メタボリック症候群(内臓脂肪症候群)の人の医療費が、そうでない人よりも年8万~12万円多いことが27日、厚生労働省の調査でわかりました。医療費を増やす原因となった病名は調べていませんが、高血圧などの生活習慣病が医療費を押し上げた可能性があります。
 中高年が対象の「メタボ健診(特定健康診査)」の受診率は、40パーセント台前半と低迷しています。医療費の差が具体的に示されたことで、生活習慣を改善してメタボ脱却を目指す人が増えそうです。
 医療費のうち患者が医療機関で支払う自己負担額は、70歳以上が原則として医療費の1割、70歳未満が3割。自己負担が3割の場合、医療費の差が10万円なら自己負担額の差は3万円になります。
 厚労省の調査では、メタボ男性はそうでない人より40~49歳で医療費が年10万円程度多く、メタボ女性ではそうでない人より70~74歳で年9万円程度多くなりました。
 40~54歳の女性は医療費の差が17万~18万円程度でしたが、厚労省は「この年齢層の女性にはメタボが少ないので、一部の医療費の高い人が平均を押し上げた可能性がある」とみて、差額は年8万~12万円との説明からは除外しています。
 調査は、2009年度に健康保険組合など保険者が実施したメタボ健診を受けた40~74歳の人のうち、2010年度の医療費が判明した約269万人が対象。男女別に40歳から5歳ごとに、年間の医療費の平均を算出しました。
 メタボ健診は、内臓脂肪型肥満の腹囲基準(男性85センチ以上、女性90センチ以上)に加え、脂質異常、高血圧、高血糖のうち2つ以上が重なった人をメタボリック症候群としています。
 腹囲基準に対しては、効果を疑問視する声があります。厚労省の有識者検討会は今年7月、2013年度から5年間は基準を維持した上で「改めて検討する」としました。
 メタボリック症候群を放置すると動脈硬化が進み、脳卒中や心筋梗塞、糖尿病の危険性が高まります。中高年の男性に多く、40~74歳ではメタボが強く疑われる人が約940万人、メタボ予備軍が約1020万人と推計されています。

 2012年8月27日(月)




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