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■マダニ感染症で昨年6月、佐賀県の男性死亡 国内7人目 [健康ダイジェスト]

 佐賀県は10日、野外のマダニを介して感染する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)で、昨年6月に県北部の60歳代の農業男性が死亡していた、と発表しました。
 佐賀県内での感染者は2人目で、死亡確認は初めて。厚生労働省が情報収集を始めた今年1月以降、国内での感染者は11人目で、うち死亡が確認されたのは7人目となりました。
 県健康増進課によると、男性は昨年6月中旬に、全身のだるさを訴えて掛かり付けの病院に入院。発熱や下痢、血小板減少などの症状が悪化し唐津赤十字病院に転院しましたが、2日後の6月下旬に多臓器不全で亡くなりました。
 3月29日、同病院からSFTSの症例があったと情報提供があり、保管されていた血液を国立感染症研究所(東京都)に送ったところ、遺伝子検査でSFTSウイルスが確認されました。
 男性に海外渡航歴はなく、農業に従事していたことなどから、同課はダニにかまれた可能性があるとしています。
 同課は男性の住所を明らかにしていませんが、唐津市と東松浦郡玄海町を管轄する唐津保健福祉事務所管内に住んでいたといいます。
 SFTSウイルスに感染すると、発熱やせき、嘔吐や下痢など風邪のような症状が現れ、重症の場合は、血液中の血小板が減少して出血が止まらなくなったり、腎臓の機能が低下したりして死亡することもあります。感染してから発症するまでの潜伏期は6日から2週間とされ、血液などを介して人から人に感染することもあるとみられています。今のところ有効なワクチンや薬はなく、対症療法が中心になります。
 感染予防のポイントは、レジャーや作業などで、草むらややぶなどマダニが多く生息する場所に入る時は、肌をできるだけ出さないように、長袖、長ズボン、手袋、足を完全に覆う靴などを着用することです。また、肌が出る部分には、人用の防虫スプレーを噴霧し、地面に直接寝転んだり、腰を下ろしたりしないように、敷物を敷きます。帰宅後は衣類を家の外で脱ぎ、すぐに入浴し体をよく洗って、新しい服に着替えます。
 マダニにかまれた時は、つぶしたり無理に引き抜こうとせず、できるだけ病院で処理してもらうことです。マダニにかまれることでかかる感染症には、SFTSのほかにも、日本紅斑熱やつつが虫病などがありますので、山野などに出掛けた後、発熱などの症状が出た場合は、速やかに医療機関を受診することが必要です。

 2013年4月11日(木)




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