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■中国、鳥インフル感染100人を超える 死者は20人に [健康ダイジェスト]

 H7N9型の鳥インフルエンザウイルスの人への感染が相次いでいる中国で21日、新たに6人の感染が確認され、これで感染者は100人を超えました。
 H7N9型の鳥インフルエンザウイルスへの感染が新たに確認されたのは、浙江省の58歳から81歳までの男女合わせて5人と、江蘇省の68歳の男性1人の合わせて6人です。
 このうち浙江省の76歳の男性は21日に死亡しました。また、今月14日に感染が確認されていた浙江省の62歳の女性も20日、死亡したということです。
 これで中国全体の感染者は、死者20人を含めて計103人になりました。
 同型ウイルスの世界初の感染例を中国政府が公表してから3週間。中国や国際社会は、大流行につながりかねない「人から人」への感染に対する警戒を一段と強めています。
 感染は上海、北京の2市と江蘇、浙江、安徽、河南の4省に拡大。中国当局は鳥類を中心に防疫態勢を強化していますが、感染ルートを特定する情報を得ておらず、感染源の解明は難航しています。
 一方、上海市の当局は、ウイルスに感染したものの病院で治療を受けて回復した54歳から68歳までの男性3人が退院する際、国内外のメディアに取材の機会を設けました。
 3人は現在の体調や、感染源に心当たりがあるかどうかなどについて質問を受け、このうちの1人は「この病気についてはまだわからないことが多いので、今後も医師の指導の下で闘わなければいけないと思う」と答えました。
 患者が回復した事例を積極的に広報することによって、「当局は治療や感染拡大防止のための対応をきちんと取っている」とアピールするねらいがあるとみられます。
 また、日本の国立感染症研究所は、H7N9型の鳥インフルエンザウイルスに感染した人たちの経過やウイルスの特徴など、これまでに集めた情報を分析し、国内での対策の基礎資料となる初めての評価結果をまとめました。
 それによりますと、「現時点で、人から人への感染は確認されていないものの、人への適応性を高めていることは明らかで、新型インフルエンザとしてパンデミック(世界的な大流行)を起こす可能性は否定できない」としています。
 その根拠として、ウイルスは人ののどや鼻に感染しやすく変化している可能性がある上、症状が現れないニワトリや野鳥、それにブタに広がって人の感染源になっている疑いがあることなどを挙げています。
 また、抗ウイルス薬の効果が期待できることから、早期の治療によって重症例を減らせる可能性があるとした上で、国内での対策としては、当面、中国から帰国して、発熱などの症状がある人に積極的に検査を行う必要があるとしています。
 国立感染症研究所は今後も、1週間から2週間おきにH7N9型の鳥インフルエンザウイルスのリスクについて評価を行い、公表していくことにしています。

 2013年4月22日(月)




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