■用語 足関節滑液包炎 [用語(そ)]
足首の関節の前方にある滑液包に炎症が起こり、はれや痛みを生じる疾患
足関節滑液包炎とは、足首の関節の前方にある滑液包に炎症が起こり、はれや痛みを生じる疾患。
滑液包は、皮膚、筋肉、腱(けん)、靭帯(じんたい)などと骨がこすれる部分にある袋状の潤滑装置で、内側には通常でも少量の滑液が入っています。関節が動く際に、皮膚や腱などと骨がこすれるのを和らげます。
この滑液包に何らかの原因で過剰な摩擦や圧迫が繰り返し加わると、炎症が起こって痛みが生じ、滑液の分泌量が多くなり、滑液包の中に過剰な滑液がたまります。また、炎症が続くと滑液包自体が肥厚してきます。
足関節滑液包は足首の関節の前方にあるため、正座や足首の前の部分をこする動作を続けることで、足関節滑液包炎が起こって足首の前に痛みが起こることがあります。炎症が強く滑液がたくさんたまると、こぶのようにはれることもあります。
慢性化すると、はれが持続します。大抵の場合、はれの内部には血液の混じった滲出(しんしゅつ)液がたまっています。
何かけがをしたなどという原因がなく、ふと気が付くと痛くなり、はれているという感じで起こります。
正座の多い人や、ひざをつく給仕の仕事などに就いて足首の前の部分をこする動作を日常的に行う人で、足首の前に痛みとはれがある場合には、足関節滑液包炎の可能性もありますので、整形外科の受診が勧められます。
足関節滑液包炎の検査と診断と治療
整形外科の医師による診断では、視診と触診にて、足首の関節の前方のはれや痛みの部位などを確認します。通常、X線検査では異常がありません。超音波(エコー)検査を行うと、こぶのようにはれた部位に滲出液がたまっているのを確認できることがあります。
整形外科の医師による治療では、まずは、正座や足首の前の部分をこする動作を避けます。滑液包の中に過剰な滑液がたまり、はれと痛みを生じている場合には、注射器で滑液を抜きます。
炎症が強い場合には、抗炎症薬である副腎(ふくじん)皮質ホルモン(ステロイド剤)の注射を行います。必要に応じて、サポーターや包帯を用いて局所を圧迫します。
このような治療を行っても症状が改善しない場合には、滑液包を切除する手術を行う場合もあります。
長年にわたって正座をする習慣がある人が、症状を繰り返さないようにするためには、座布団などをひいて、はれた部分に直接圧力がかからないようにすることが有効です。
足関節滑液包炎とは、足首の関節の前方にある滑液包に炎症が起こり、はれや痛みを生じる疾患。
滑液包は、皮膚、筋肉、腱(けん)、靭帯(じんたい)などと骨がこすれる部分にある袋状の潤滑装置で、内側には通常でも少量の滑液が入っています。関節が動く際に、皮膚や腱などと骨がこすれるのを和らげます。
この滑液包に何らかの原因で過剰な摩擦や圧迫が繰り返し加わると、炎症が起こって痛みが生じ、滑液の分泌量が多くなり、滑液包の中に過剰な滑液がたまります。また、炎症が続くと滑液包自体が肥厚してきます。
足関節滑液包は足首の関節の前方にあるため、正座や足首の前の部分をこする動作を続けることで、足関節滑液包炎が起こって足首の前に痛みが起こることがあります。炎症が強く滑液がたくさんたまると、こぶのようにはれることもあります。
慢性化すると、はれが持続します。大抵の場合、はれの内部には血液の混じった滲出(しんしゅつ)液がたまっています。
何かけがをしたなどという原因がなく、ふと気が付くと痛くなり、はれているという感じで起こります。
正座の多い人や、ひざをつく給仕の仕事などに就いて足首の前の部分をこする動作を日常的に行う人で、足首の前に痛みとはれがある場合には、足関節滑液包炎の可能性もありますので、整形外科の受診が勧められます。
足関節滑液包炎の検査と診断と治療
整形外科の医師による診断では、視診と触診にて、足首の関節の前方のはれや痛みの部位などを確認します。通常、X線検査では異常がありません。超音波(エコー)検査を行うと、こぶのようにはれた部位に滲出液がたまっているのを確認できることがあります。
整形外科の医師による治療では、まずは、正座や足首の前の部分をこする動作を避けます。滑液包の中に過剰な滑液がたまり、はれと痛みを生じている場合には、注射器で滑液を抜きます。
炎症が強い場合には、抗炎症薬である副腎(ふくじん)皮質ホルモン(ステロイド剤)の注射を行います。必要に応じて、サポーターや包帯を用いて局所を圧迫します。
このような治療を行っても症状が改善しない場合には、滑液包を切除する手術を行う場合もあります。
長年にわたって正座をする習慣がある人が、症状を繰り返さないようにするためには、座布団などをひいて、はれた部分に直接圧力がかからないようにすることが有効です。
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