SSブログ

■40歳以上の女性、半数が尿の悩み 学会が治療指針 [健康ダイジェスト]

 頻尿や尿漏れ、残尿感に悩む女性が多いことから、日本排尿機能学会はお勧めの治療法をまとめました。40歳以上の女性では2人に1人が頻尿に、7人に1人が尿漏れに悩んでいることがわかりました。
 全国75地点で無作為抽出した40歳以上の男女4570人を調べ、尿の悩みを抱える女性の数を推計しました。夜に1回以上起きて尿をする夜間頻尿は2347万人、1日8回以上尿をする頻尿は1722万人、せきやくしゃみなどで尿が漏れる人は461万人、残尿感がある人は375万人などの結果が出ました。
 同学会はさまざまな治療法について、科学的根拠の有無を調べて「強く勧められる=A」「勧められる=B」「行ってもよい=C1」「勧められない=D」などと5段階で判定し、指針にまとめました。男性では2008年に指針を作りました。
 頻尿や尿漏れには、減量がAと判定されました。仰向けに寝た状態や座った姿勢で、肛門を締めたり緩めたりする骨盤底筋体操もAで、有効と判定されました。
 水分補給に気を付けたり、カフェインを控えたりする食事の工夫はB。このほか、トイレにゆきたくなった時にしばらく我慢する膀胱訓練と、骨盤近くの筋肉を刺激する治療法である電気刺激・磁気刺激もB。
 一方、禁煙、便秘の改善、激しい運動や重労働の軽減はC1で、行ってもよい程度とされました。
 頻尿と急に尿意を催して起こる尿漏れ(過活動膀胱)の薬では、膀胱の収縮を抑える抗コリン薬と、膀胱を緩めるミラベグロンがAと判定されました。尿の出にくさや残尿感の薬では、尿道を広げるウラピジルがBと判定されました。
 指針作成委員長の高橋悟・日大教授(泌尿器科)は、「指針を参考に、患者さんがどこでも適切な診療を受けられるようになってほしい」と話しています。

 2013年9月27日(金)




nice!(6)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 6

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0