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■エボラ出血熱、感染者1万5000人超、死者5420人 WHO発表 [健康ダイジェスト]

 西アフリカを中心に流行が続くエボラ出血熱を巡り、感染やその疑いのある人が1万5000人を超え、特に感染が全土に広がっているシエラレオネでは、患者が急増しています。
 世界保健機関(WHO)が19日に行った発表によりますと、エボラ出血熱を巡り感染やその疑いがある人は、西アフリカのリベリア、ギニア、シエラレオネを中心に8カ国で合わせて1万5145人に上り、このうち5420人が死亡しました。
 国別の死者はリベリア2964人、シエラレオネ1250人、ギニア1192人、ナイジェリア8人、マリ5人、米国1人。
 感染やその疑いがある人はこの1週間で1000人余り増え、このうち700人をシエラレオネの人たちが占め、感染の拡大が加速しています。リベリア、ギニアでは感染拡大のペースは緩やかだといいます。
 感染が全土に広がっているシエラレオネでは、隔離される患者の割合が13パーセントにとどまり、66パーセントの患者については状況が把握されておらず、広がり続ける感染に対応が追い付いていないことがうかがえます。
 こうした中、シエラレオネで医療活動に当たっていたキューバ人の医師がエボラウイルスに感染したことが確認され、スイスのジュネーブの病院に搬送され、治療を受けることになりました。
 WHOによりますと、医療従事者への感染も依然として深刻な状況にあり、これまでに584人が感染し、このうち329人が死亡したということです
 感染が広がるエボラ出血熱について、アメリカの疾病対策センター(CDC)のフリーデン所長は、「西アフリカでは雨期が終わり、感染が深刻な国からその他の国への人々の移動が活発になって感染が拡大する恐れが高まっている」として、警戒を強めるよう呼び掛けるとともに、国際社会に対し支援の強化を訴えました。
 そして、西アフリカの4カ国からの渡航者に対して、アメリカ入国後3週間は毎日、体温を測って州当局に報告するよう求めていることについて、「先月下旬から2000人以上が入国しているが、感染者は出ていない」と述べ、冷静に対応するよう呼び掛けました。
 アメリカでは17日、シエラレオネでエボラウイルスに感染して中西部ネブラスカ州の病院に搬送された男性が死亡したばかりで、感染拡大に対する不安が広がっています。

 2014年11月21日(金)

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