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■脳死判定の6歳未満女児の臓器、移植手術すべて終了 岡山大学病院など全国3か所 [健康ダイジェスト]

 大阪大学附属病院で13日に脳死と判定された6歳未満の女の子から提供された肺や肝臓などの臓器は、全国3カ所の病院に運ばれて、それぞれ患者に移植され、手術は14日午後8時までにすべて無事終了しました。
 大阪府吹田市の大阪大学医学部附属病院で治療を受けていた6歳未満の女の子は、昨年、心臓の筋肉が薄くなってポンプ機能が低下する「特発性拡張型心筋症」という重い心臓病になり、補助人工心臓を装着していました。心臓移植の待機患者として日本臓器移植ネットワークに登録するとともに、海外での移植に向け渡航準備をしていましたが、13日午前1時40分に脳死と判定されました。
 移植ネットによりますと、女の子から臓器を摘出する手術は14日午前4時すぎに始まり、提供された臓器はタクシーや新幹線で移植を必要とする患者が待つ病院へと運ばれました。
 このうち肺は岡山大学病院で、「特発性間質性肺炎」という重い肺の病気の8歳の女の子に移植されました。手術は7時間余りかかったということですが、移植された肺は順調に機能していて、女の子は順調にいけば1~2カ月後に退院できる見通しだということです。
 また、肝臓は同じく岡山大学病院で、50歳代の重い肝臓病の女性に、片方の腎臓は大阪医科大学附属病院で、40歳代の慢性糸球体腎炎の女性に、もう片方の腎臓は兵庫医科大学病院で、60歳代の慢性腎不全の女性に、それぞれ移植され、14日午後8時までに手術はすべて無事終了しました。
 2010年に改正臓器移植法が施行されて以降、15歳未満の子どもから臓器が提供されたのは7人目で、脳死判定の基準がより厳しい6歳未満の子どもからの提供は今回で3人目です。
 移植ネットによると、臓器移植の待機患者の脳死判定はほかに成人で1例あります。

 2015年1月15日(木)

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