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■エネファームで不眠、頭痛などの健康被害も 消費者事故調が関連性を指摘 [健康ダイジェスト]

 東京ガスなどが販売する家庭用ガス発電システム「エネファーム」「エコウィル」の低周波音により、不眠や頭痛、めまいなどの健康被害を受けたとする消費者の訴えについて、消費者安全調査委員会(消費者事故調)は21日、「関連性は否定できない」とする報告書をまとめました。
 複数のケースで「運転音が症状に影響を及ぼしていると考えられる」との見解を示しました。
 エネファームはガスの化学反応(燃料電池)で、エコウィルはガスをエンジンで燃やして、それぞれ電気を作る仕組み。消費者事故調によると、エネファームは約20万台、エコウィルは約14万台が販売されています。
 消費者事故調に寄せられた原因調査の申し出や消費者庁への相談は、8年間で73件。うち27件について消費者事故調が聞き取りを行った結果、消費者側はいずれも不眠や頭痛、めまいといった症状を訴えました。
 さらに、協力が得られた8件で現地調査したところ、エネファームで2件、エコウィルで3件は「断定できないが、被害者が認識できるレベルの運転音が部屋に伝わるなどしていた」として、運転音と症状に一定の関連性があると指摘しました。運転音の多くは低周波音でした。
 調査結果を受け消費者事故調は、ガス会社やメーカーに、運転音量や特定周波数の低減を要請。運転により症状が発生する可能性があることを消費者に周知することも求めました。
 環境省によると、低周波音は100ヘルツ以下を指し、エンジン音や滝の音などに多く含まれます。低周波音が大きくなると、不快感で眠れないなどの不調を訴える人が出るといいます。
 持丸正明・消費者事故調委員長代理は、「誰もが影響を受けるような音ではないが、音に敏感な人への配慮が必要だ」と話しています。

 2017年12月25日(月)

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