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■血中カドミウム濃度が高いと早産の頻度1・9倍に  産業医科大などが調査 [健康ダイジェスト]

 産業医科大学(福岡県北九州市)などの研究チームは4日、約2万人の妊婦を対象とした調査で、血液中のカドミウム濃度が最も高いグループは、最も低いグループに比べて妊娠早期に早産となる頻度が1・9倍高いことがわかったと発表しまた。たばこや食品、環境中に含まれるカドミウムが原因となっている可能性があるといいます。
 環境省と国立環境研究所が2011年から始めた全国の約10万組の親子を対象とした「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」のうち、化学物質と健康に関する成果の第1弾。
 産業医科大学医学部の辻真弓・准教授らの研究チームは、約2万人の妊婦を対象に妊娠22〜33週を「早期早産」、34〜36週を「後期早産」、37週~42週未満を「正期産」として分類。体格指数「BMI」や喫煙・飲酒歴、妊娠・出産回数などの影響を考慮して分析しました。
 カドミウムと鉛、水銀、セレン、マンガンの5種類の金属の血中濃度を4つのグループに分けて、それぞれ早産との関係を解析したところ、妊婦の血液中のカドミウム濃度が最も低いグループに比べて、最も高いグループでは早期早産の頻度が1・9倍高いという関係がみられました。妊婦の血中カドミウム濃度と後期早産の間には、統計学的に有意な関係は認められませんでした。また、鉛、水銀、セレン、マンガンと早期・後期早産の間には、関係が認められませんでした。
 今後は約10万人のデータを使って再度分析したり、金属以外の因子と早産との関係を検討したりする方針です。成果は6月28日、海外の環境科学・疫学関連の専門誌「エンバイロメント・リサーチ」に掲載されました。

 2018年7月5日(木)

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