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■風疹患者75人増、今年に入り全国で362人に すでに昨年の4倍 [健康ダイジェスト]

 国立感染症研究所は11日、今年の風疹の患者数が9月2日までの集計で362人になったと発表しました。すでに昨年1年間の約4倍に上り、大規模な流行があった2013年の後の5年間で最多となりました。
 東京都や千葉県など関東の患者数が7割を超えますが、愛知県や広島県などでも増えており、全国に飛び火しています。
 9月2日までの1週間の患者数は75人。報告数の多かった都道府県から順に、東京都28人、千葉県11人、神奈川県8人、愛知県7人、茨城県と埼玉県がそれぞれ5人。前週の患者数の97人からは減少した一方で、東京都や愛知県など患者数が増えているところもあります。累計患者数でみると、東京都111人、千葉県95人、神奈川県33人、埼玉県23人、愛知県16人、広島県13人など。
 風疹は、患者のせきやくしゃみなどの飛沫(ひまつ)を吸い込むことで感染し、14~21日(平均16~18日)の潜伏期間を経て、発熱、発疹、耳の下から首にかけてのリンパのはれなどが現れます。一度感染すると、大部分の人は生涯風疹にかかることはありません。ほとんどは数日で回復するため、「三日ばしか」と呼ばれることもあります。
 しかし、妊娠中の女性が風疹にかかると胎児に感染し、先天性風疹症候群と呼ばれる障害を引き起こすことがあります。厚生労働省によると、風疹に対する免疫が不十分な妊娠20週ごろまでの女性が感染すると、先天性風疹症候群の子供が生まれる確率は、妊娠1カ月でかかった場合は50%以上、妊娠2カ月の場合は35%など、高い確率で影響を及ぼす可能性があります。
 近年では、2013年に患者数が1万4000人を超える流行があり、この流行に関連して、先天性風疹症候群の患者45人が報告されました。
 予防には、ワクチン接種が最も有効。主には麻疹・風疹混合ワクチン(MRワクチン)の接種で95%以上の人が免疫を獲得できるとされ、時間の経過とともに免疫が低下してきた人には、追加のワクチンを接種することで免疫を増強させる効果があります。
 ただし、妊娠中は接種を受けられません。妊婦への感染を防止するためには、家族など周りの人が予防することで妊婦を感染から守る必要があります。また、接種後2カ月間は避妊する必要があります。

 2018年9月11日(火)

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